3.7辺野古実が月例の防衛省申し入れ行動

基地建設を止めることが平和をつくる
沖縄から山城博治さんがかけつける

 3月7日午後6時半から、辺野古への基地建設を許さない実行委が呼びかけた防衛省に対する申し入れ・抗議行動が行われた。最初に主催者が発言した。
 「ロシア軍がウクライナ攻撃を始めた。ロシア人は反戦行動をしている。ウクライナ人は殺されたり、隣国へ逃げている。沖縄戦が1945年3月末、慶良間諸島への米軍の攻撃から始まった。沖縄戦のことを思い浮かべる。先島へのミサイル配備、どういうことが起こるかはウクライナを見れば分かる。辺野古の工事は進められている。防衛省へ赤嶺議員を通して質問状を出した。基地建設を止めることが平和を作り出す。辺野古基地建設反対運動は来月でまる18年を迎える。今年こそ基地建設を止めたい」。

山城博治さんが
防衛省に訴える
 山城博治さんが沖縄からやってきて発言した。
 「ロシア軍のウクライナ侵略は許せない。自民党のタカ派がこの戦争を喜んでいる。憲法を変え、軍隊をもつ。長距離ミサイルを保有し、核兵器を共同管理する。日本を軍事国家にしようとする。その後ろには米国がいる。米国の言いなりになって、沖縄を米国の戦争の楯にするな。沖縄を人質にするな。台湾の問題は日本の有事だという。外交・対話はないのか。対話こそが平和国家をつくっていく。この道こそが未来をつくっていく。3月19日に『ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会』の設立記念集会を行う。この会は学者・文化人・芸能人・活動家などが賛同している。右傾化の世論から『平和をつくる。戦争は許さない』という流れに変えたい。戦争はやってはならない。戦争国家になるな。核兵器を持つな」。
 山城さんが音頭をとり、「今こそ起ち上がろう」を合唱した。
 続いて、平和をつくりだす宗教者ネットの日本山妙法寺の僧侶が、「戦没者の遺骨が含まれる土砂を辺野古新基地建設に使うために、沖縄県の自然公園法に基づく措置命令を不服とし、国の公害等調整委員会に取消しを請求した。その第2回審理が3月24日に行われる。調整委員会への要請アピール、その後、傍聴、院内集会(衆議院第2議員会館多目的会議室、午後5時頃から)。具志堅隆松さん、北上田毅さんの講演への参加」を呼びかけた。
 次に、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委が報告。「①各地で行われた辺野古ブルーアクションの写真が240枚集まった。②3月16日午後2時から衆議院第2議員会館多目的会議室、『沖縄県の設計変更容認を考える学習会』、講師は桜井国俊さん(沖縄大学名誉教授)、白藤博行さん③5月26日、復帰50年、日比谷野音、集会とデモ」。
 沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックが「昨年成立した土地規制法が今年の9月から全面施行される。具体的なことを質問しても検討中と逃れている。土地規制の特別地域の200カ所を決めたという報道がされたがそれは誤報だと答えた。急速に戦争の準備がやられている。ウクライナのことは沖縄と重ねるとよくわかる」と土地規制法の施行との闘いの重要性を語った。
 今回の申し入れは辺野古実が公開質問状として防衛省に回答を求めた。そのために、4月4日午後1時半から、衆議院第2議員会館第1会議室で院内集会を開く。        (M)

辺野古埋め立て工事に関する質問状

1、設計変更申請が不承認となったことにより、当該区域の工事の法的な根拠が失われたのではないのか。
2、変更申請の可否が明らかになる前に、大浦湾地盤改良工事の設計を日本工営株式会社などに発注したのは違法ではないのか。
3、現在の技術・設備では改良工事が不可能な軟弱地盤をどのような方法で改良するのか。
4、大浦湾の豊かな生態系を生み出している美謝川の水路切り替えについては、県と十分な協議を行う必要があるのではないか。
5、昨年7月6日のサンゴ移植を巡る最高裁判決では、「変更後の承認を受けていない段階でも、変更に含まれない範囲の工事については特段の事情のない限り実施し得る」とあるが、「不承認」は「特段の事情」に当たるのではないか。
6、本来、国民の権利救済を目的とした「行政不服審査」を国の機関である防衛局が行うことは、法律の趣旨を捻じ曲げた脱法行為ではないのか。
7、「一般人では立つことが出来ない」固有の資格を持った防衛局が「私人」になれるとする法的根拠は何なのか。
8、不承認によって地盤改良工事が出来なくなり、辺野古新基地建設自体が不可能になった。完成の見込みのない工事は速やかに中止すべきではないのか。

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