3.19国会前行動に1000人

ロシアはウクライナ侵攻をやめろ
原発に手をだすな

 3月19日、午後2時から衆議院議員会館前で、定例の「反戦・反改憲」の19行動が行われ1000人が参加。
 最初に立憲民主党の阿部知子参院議員が発言。「私たちは、ロシアはウクライナ侵攻をやめろ、の声を上げよう。ロシアは核兵器使用の脅しをかけている。日本は『核兵器禁止条約』にオブザーバー参加すらしていない。今こそ全力をあげて『和平のための交渉』を、あらゆるルートを通じて進めていくことが政治にたずさわる者の義務だ」と訴えた。
 日本共産党の笠井亮(あきら)衆院議員は、「ウクライナからの難民は320万人にも達した。避難していた病院までロシア軍に攻撃され殺された人びとがおり、原発まで爆破される大惨事が起きた。さらに核兵器を使うとまで言っている。5000万円に達するカンパが寄せられ、共産党を通じてウクライナの人びとに届けられた。こういう時こそ『唯一の被爆国』としての日本の出番だ」と、強調した。
 さらに社民党の福島みずほ参院議員、「沖縄の風」の伊波洋一参院議員のメッセージも紹介された。伊波さんはメッセージの中で、「ロシアのウクライナ侵略─許すまじ」のアピールと共に、「オール沖縄勢力が軍拡の歯止めになっている」「日中平和友好条約」関連文書をベースにした「日本の安全を」と訴えた。
 次に平和運動、市民運動からの発言。「さようなら原発」実行委の井上年広さんは3月21日に代々木公園で開催される市民アクションへの参加を呼びかけ、ウクライナではロシア軍によって稼働中の原発が攻撃・占拠されていること、原発は軍によって掌握されていることについて語り、54基の原発を持つ日本は二度と核惨事を引き起こさないために原発に手を出すな、と呼びかけた。そして東京新聞と毎日新聞に全面広告を出す、と紹介した。
 ピースボートの野平さんは、スウェーデンでも「軍事同盟」に加わる動きが出ている、と語り、「武力で平和はつくれない、同盟で平和をつくれない」というだけではなく、「1日も早い停戦合意を、ウクライナへの武器援助をやめろ」とアピールした。そして「核の持ち込みをやめろ。軍事同盟で平和をつくれない」「より多くの人びとを救うためであっても少数の人を犠牲にしてはならない」と強調した。
 宗教者ネットの昼間範子さん(カトリック正義と平和協議会)は「ウクライナの人びとに手をさし延べよう。しかし戦争も人権弾圧もウクライナだけの話ではない。岸田首相はウクライナ以外の難民については、何もしていない」と訴えた。
 最後に菱山奈帆子さんが「地震大国日本に原発はいらない。ウクライナ情勢を口実にした9条改憲を止めよう。明日でイラク戦争から19年になる。今こそ9条を世界に」と呼びかけた。
 なお今年の「憲法記念日」集会は5月3日に有明防災公園で開催の予定。(K)

核兵器の脅しをかけるプーチンを批判(3.19国会前行動)

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