「さよなら原発」実が3・21「ウクライナに平和を」集会・デモ

ウクライナに平和を!
原発に手を出すな

 3月21日、「さようなら原発」実行委員会、戦争をさせない1000人委員会は、代々木公園B地区野外ステージで「ウクライナに平和を!原発に手をだすな!市民アクション」が行われ、2500人が参加した。
 集会の趣旨は、①ロシアのウクライナの軍事侵攻に反対し、市民の命を守ることを訴える。②チェルノブイリ原発・ザポリージャ原発の軍事占領に反対し、原発・原子力施設への攻撃中止を訴える。③ロシアの核兵器の使用、威嚇を止めることを訴える─ことで開催された。

ロシアの侵略
戦争許さない
 司会の畠山澄子さん(ピースボート)は、「ウクライナの侵攻が始まってから3週間。自分たちが一生懸命守ろうとしてきたものが、こんなにも簡単にくずれてしまうのかと、ものすごい無力感にさいなまれた3週間だった。これ以上市民の犠牲を増やさないでほしい。原発に向けた危うい状況をやめてほしい」などと抗議した。
 鎌田慧さん(ルポライター/さようなら原発)は、「ウクライナの人たちとの連帯とロシアに対する抗議をデモで行っていきたい。自民党の議員たちは、この戦争を利用して、石油がなくなるから早く原発を再稼働せよと要求している。安倍元首相は米国の核を共有しようと言っている。ロシア軍によって原発が制圧され、危険な状態にある。あれだけ子どもたち、市民が殺されている。地域が破壊されている。日本でも子どもの甲状腺がん、被爆労働者が増えている。今こそ核から、原発から脱却することが必要だ。4月16日に亀戸中央公園で『福島原発事故から11年 さよなら原発首都圏集会』を行う」と呼びかけた。
 落合恵子さん(作家/さようなら原発)は、「私が言えるのは「戦争をやめろ」、それだけです。本当の情報が入ってこない。この国だってそうならないと誰が保障できるのか。今でさえ元首相が「核のシェアリング」など待ってましたと言う。このような人を政治家のままにしているのも私たちなんです。国民民主党の玉木さんも非核3原則を変えると言っている。ふざけんなと、怒鳴りたいです。とにかくいたたまれないからここにいる。怒りに結びつけよう」と発言。
 澤地久枝さん(作家/さようなら原発)は、「91年の人生で『戦争反対!ウクライナに平和を!』プラカードを掲げなければならないとは夢にも思っていませんでした。21世紀になって国が国に武力を行使する。原発がロシア軍に抑えられている。最後は原発に手をつけて、核爆発させようと脅かしている。ウクライナの人たちは一所懸命に闘っています。この子どもたちは涙を流して訴えている。本当に大人の責任を感じます。世界の人たちがロシアにNOと言わなければいけません。人類がどうなるか危ないところに立っている。戦争反対を届けていくことしかできないが、みんな覚悟を決め、負けるわけにはいかない」とアピール。
 飯島慈明さん(名古屋学院大学/1000人委員会)は、「ロシアの侵略戦争を許してはならない。日本政府は、憲法にもとずいて武力の行使はやめろと言うべきだ。しかし自民党、維新、国民民主党は核シェアリングを主張している。原発の再稼働も求めている。日本は核兵器禁止条約に参加し、核兵器をなくせの先頭に立つべきだ」と訴えた。

沈黙しては
ならない!
 ウクライナ出身のナターシャ・グジーさんは、「ウクライナでの戦争を止めるために何かしたいという思いで伺いました。小さいころチェルノブイリ原発事故で避難生活を経験し、とても辛く悲しい思いをしました。そんなとき音楽にであい、励ましてくれました。政治、文化、芸術は沈黙してはならない。今日は皆さんと一緒に歌いたい」と述べ、「ふるさと」を唄った。
 続いて、向井雪子さん(チェルノブリ子ども基金)、高野聡さん(原子力資料情報室)、ウクライナ緊急支援団体、  ピースボートから発言があった。
 集会終了後、渋谷駅に向けてデモに移り、「戦争反対!ウクライナに平和を!」、「ロシア プーチンは核兵器で脅すな! 原発に手を出すな! 侵略やめろ!」のシュプレヒコールを響かせた。    (Y)

ウクライナに平和を!原発に手を出すなと集会・デモ(3.21代々木)

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