3.26関西生コン労組弾圧を許さない
静岡の会が第2回総会と記念講演
【静岡】3月26日、「関西生コン労組への弾圧を許さない静岡の会」の第2回総会が開催され、県下各地から50人の仲間が参加した。
「静岡の会」共同代表の阿部浩基弁護士が主催者あいさつを行い、杉山敦県議、松谷静岡市議、平野沼津市議が来賓としてあいさつした。議案審議に入り、鈴井事務局長より2019年12月14日の結成総会以降の経過報告ならびに総括案、運動方針案の提案、続いて会計報告、会計監査報告がなされ予算案、新役員が提案され採択された。総会を締めくくって坂本直己共同代表(全日建連帯労組静岡支部委員長)のあいさつと団結ガンバロウで総会を終了した。
第二部の記念講演は、名古屋共同法律事務所所属・自由法曹団常任幹事の中谷雄二弁護士による「国家による労働組合潰しの刑事弾圧―関西生コン弾圧の狙いと闘いの意義」と題して講演していただいた。記念講演に先立って共同代表の大橋昭夫弁護士よりあいさつ並びに中谷雄二弁護士の紹介がされた。中谷さんは一貫して労働者の権利を守る活動に力を注がれ、国鉄労組合、中電、東海銀行などの組合差別事件の弁護活動にあたり、関生事件でも他の弁護士を説得して支援組織をつくられたことが紹介された。
逮捕者延べ89人(組合員81人、事業者8人)という前代未聞の大弾圧事件を知るうえで事件の背景となる生コン産業の構造、関生労組の闘争形態、産業別労働組合運動の組織と実践について触れ、企業内労働組合が多数を占める日本の状況を揺るがすような運動は、憲法や労働組合法(1条2項の刑事免責)を無視してでも抑え込む検察・裁判所・警察が一体となった国家ぐるみの犯罪行為と指弾した。参院選後の3年間の選挙がない間に憲法を改正して2025年を迎えることを狙っている。そういうことからも関生の闘いは極めて重要だと述べた。
中谷さんは、「今は抵抗の時ではないのか?」と問いかける。憲法12条(この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない)を示し、そのためには、街頭に出ること、選挙に行くこと、権利侵害に直面した時に闘うこと、闘っている個人・集団を応援すること、そのためのツールを持つことと結んだ。
中谷さんのお話は、関生弾圧の概要、本質、闘いの意義を明確に提示した熱のこもった大変すばらしい講演だった。(S)
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