4.10陸上自衛隊練馬駐屯地祭に抗議の市民行動

隊員の人権も守ろう!

 【東京北部】4月10日(日)コロナウイルスの感染が再び拡大に転じつつある中、陸上自衛隊練馬駐屯地では3年ぶりとなる駐屯地祭の一般公開が行われた。反安保・反自衛隊・反基地を闘う東京北部実行委員会、有事立法・治安弾圧許すな!北部集会実行委員会の呼びかけによる抗議行動が行われ、約20人の地域の労働者・市民が結集し、正門前でのマイク情宣とビラまきを行った。
 4月3日(日)の朝霞駐屯地での電子作戦隊本部発足への抗議行動に続く連続行動となった。
 今回の駐屯地祭は例年とは違ってコロナのため事前申込制となっていたが、開場前には数百メートルにわたって参加者が行列するなど本当に入場者の数が制限されていたのかは疑わしい。申込制のためか会場に入っていく人々でビラを受け取る人は少なかったが、会場前を通り過ぎる地域住民の中には向こうからビラを受け取ろうと手を出してくれる人もあった。

デモも標的と
する自衛隊!
 有事の際の首都の治安部隊と言われる練馬駐屯地は今年3月に2度にわたって市街地夜間歩行訓練を行った。災害対策を名目としているが迷彩服を着て装備を背負った部隊が夜間に各区役所などに数時間かけて歩行訓練を行うというもので実体は治安出動訓練に他ならない。
 「戦争ができる国」に向け、台湾有事を喧伝し、敵基地攻撃能力の保有に舵を切り、南西諸島では自衛隊基地、部隊を増強するなど大軍拡を進める自衛隊は、3月17日には電子作戦隊を発足させた。本部は朝霞駐屯地、作戦隊がまとめる部隊は留萌(北海道留萌市)、相浦(長崎県佐世保市)、健軍(熊本市)、奄美(鹿児島県奄美市)、那覇(那覇市)の各駐屯地と知念分屯地(沖縄県南城市)にある。朝霞にも本部とは別に部隊を設置。健軍は昨年3月、ほかは今年3月にできた。
 陸上自衛隊では2020年に実施した記者向け勉強会で配布した資料に「予想される新たな戦いの様相」としてテロやサイバー攻撃と並んで「反戦デモ」を例示していたことが3月30日、日本共産党の穀田恵二衆議院議員の質問で明らかになっている。松野官房長官は会見で「グレーゾーンの事態の例として記述したことは誤解を招く表現であり、その意味において不適切だった」と話したが、誤解ではなく、反戦デモを制圧対象としたことが不適切なのだ。

自衛隊員の

人権軽視NO
 「戦争ができる国」は国内では政府に逆らうものを弾圧する国である。
 3日午前、陸上自衛隊の立川駐屯地で、小銃を持って正門の警備についていた19歳の男性自衛官が頭から血を流して倒れていて死亡が確認された。持っていた小銃で頭部を撃ち、自殺したとみられている。
 自殺した原因はわからないが、自衛隊の実戦部隊化は隊内でのいじめやそれによる自殺、パワハラ、セクハラを増加させている。
 沖縄・辺野古の闘いと連帯し、反戦・反基地闘争の強化、改憲阻止の闘いを!
 (板)

陸自練馬駐屯地前で駐屯地祭抗議のアピール(4.10)

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