5.1静岡県中部地区メーデー集会
ロシアは侵略をやめろ憲法改悪・軍備拡大NO
【静岡】第93回静岡県中部地区メーデーが5月1日(日)、静岡駅南口近くの森下公園を会場に行われ、22団体、120人が参加した。昨年に引き続き、新緑の公園での集会で昼前後の降雨が心配されるなかでのメーデー集会だったが集会終了までなんとかもってくれた。
2年間、コロナによって実施見送りや(91回)集会のみ(92回)だったが今年はぜひとも「デモ行進をやろう」と実行委員会で意外とすんなりと決まった。
司会者は、このメーデー集会がロシアによる侵略と闘うウクライナの人々、あるいはロシア国内で弾圧を恐れず、戦争に反対して闘う労働者市民、昨年の軍事クーデターにより多くの犠牲者を出しながらも闘い続けるミャンマーの人々と固く連帯する集会であることを再確認しようと訴えた。
メーデー実行委員会を代表して開会挨拶に立った県共闘鈴木英夫代表幹事は、コロナ禍によって450万もの労働者が解雇・雇止め・休業によって職を失っている。労働組合はこの現実をしっかり見据えて闘おう。ロシアによるウクライナ侵略に便乗して、自衛隊明記の9条改悪、軍事費の増額、核共有という核武装化、エネルギー確保の側面から原発再稼働が取沙汰されていることに触れ、戦争に反対し平和な世の中を目指して夏の参院選挙に勝利しようと訴えた。
政党からは立憲民主党(杉山敦県議、長沼しげお静岡市議、三上元 元湖西市長)、社民党(小沢明美代表・メッセージ)新社会党(県本部 鈴木敏和顧問)緑の党(松谷清静岡市議)からあいさつを頂いた。三上元さんからは、5月14日に静岡市清水区で開催される浜岡原発を止めた当時の総理を招いた「菅直人さんに聞く会」への訴えがされた。
集会には、昨年に引き続き無実の死刑囚袴田巌さんの姉の秀子さんがお見えになり、地元の救援組織である「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」の楳田代表と共にあいさつを頂いた。楳田さんは最高裁による差し戻決定により東京高裁での即時抗告審(非公開の三者協議)で、検察は、弁護団の血液の色変化に対する鑑定書とメイラード反応に関する意見書に対して「証拠価値がない」とする意見書を提出、早ければ夏までに高裁決定が出されるのではという中で、審理の遅延と鑑定を貶める行為を行ったことを強く批判し、それでも再審開始決定を確信していると述べた。
闘う労働組合
からアピール
姉の袴田秀子さんは、「最近、巌は『学校に行ってトップになりたい』と言っています」と巌さんの近況を紹介し、今後ともご支援をと訴えた。
市民団体からは浜ネット(浜岡原発を考える静岡ネットワーク)、空港はいらない県民の会、共通番号制度を考える会・静岡、リニア市民ネット、静岡・沖縄を語る会から報告を頂いた。
アトラクションは、竹内康人さんと仲間たちによる歌と演奏が行われ、参加者も共に唱和し楽しんだ。
労働組合からの報告は、遠州労働者連帯ユニオン、静岡ふれあいユニオン、郵政産業労働者ユニオン、全日建運輸連帯労働組合から報告を受けた。
ユニオンで争議を闘う仲間からは一人一人あいさつを頂いた。祝電・メッセージでは毎年相互にメッセージを交換している静岡県中央メーデー実行委、大阪中之島メーデー実行委、社民党静岡県連合、静岡鐵工所労組が紹介され中之島メーデー、静岡鐵工所労組のメッセージが朗読紹介された。
メーデー宣言とロシアによるウクライナ侵略糾弾、戦争に便乗した憲法改悪、軍備拡大を許すなとする特別決議を採択し、全員で「団結ガンバロウ」を唱和して静岡駅前までのデモ行進を行った。 (S)
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