6.6福島原発刑事訴訟が事実上結審 一審判決を破棄し公正な判決を!
福島原発刑事訴訟控訴審の第3回公判が開かれ、事実上結審した。
関東甲信でも梅雨入りした6月6日、午前11時からの傍聴券抽選のため、雨が強まるなか東京高裁にはおおぜいの市民が集まった。福島から上京した仲間、その中には事故後もとどまった人、帰還した人たちだ。そして避難を続ける人が全国から集まった。当たらなかった福島のなかまたちに傍聴券が多く渡るように、確率を高めるためにこの時間だけ集まった東京周辺の仲間も多くいた。
午後2時開始の公判に併行し、院内集会も行われた。午後4時から傍聴した福島の仲間、弁護団から第3回公判についての内容、それぞれの印象、判決までの行動についての決意などが語られた。
公判後の協議で、裁判所は原告側、被告側双方に、3つの判決候補日を示した。告訴団・支援団の弁護団の甫守弁護士から次の日程を告げられた。優先される順で、 12月14日水曜日、1月16日月曜日、1月18日水曜日で、開廷時間はいずれも午後2時だ。他の弁護団の報告では「今後の状況での変化の可能性がゼロではない」との印象だ。
今後の変化とは、6月17日に最高裁が民事の賠償訴訟関連で推本の長期審査の信頼性と国の責任についての高裁判決が分かれ、これの統一判断を示すこと。そして7月13日に東京地裁が現地調査を行った株主代表訴訟の判決があり、東電の重大な責任を認めなかった刑事訴訟の一審判決と食い違う勝訴判決となった場合、東京高裁の判断に与える影響が大きいというもの。加えれば「一審判決を破棄し公正な判決を求める署名(高裁へ提出)」集めの強化だ告訴団・支援団は7月末の第二次集約を目指し、いっそうの拡大に向けた呼びかけを行っている。
関連情報などは次号以降に順次報告する。また、今回の行動に参加したなかまたちからの投稿も期待している。(6月7日KJ)
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