6.4辺野古の県民大行動と同日行動
「承認されていない辺野古工事をやめろ!」
ハンスト決起の元山仁士郎さんも訴え
6月4日午前11時から「承認されていない辺野古工事をやめろ!6・4新宿行動」が、辺野古の県民大行動と同日行動として、東京の新宿駅東口アルタ前広場で開催された。主催は辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会、辺野古実、平和を実現するキリスト者ネット、辺野古・高江を守ろう!NGOネットワークの共催で実現された。
県民大行動と
共に新宿でも
「沖縄県の玉城デニー知事は、昨年11月、沖縄防衛局から出されていた辺野古新基地建設の大幅設計変更申請を不承認としました。それは基地建設予定地の海域に『マヨネーズ並み』とも言われる軟弱地盤が拡がり、現在の技術、実績ではとても地盤改良をすることが出来ず、完成の見込みがないからです。環境保全にも反します。ところが防衛局は、国民の権利救済を目的とする『行政不服審査』を『私人』に成りすまして請求し、身内の国土交通省が不承認を取り消すという茶番を演じて、知事に承認を迫りました」。「知事はこれを拒否し、現在でも承認がされていないままです。ところが防衛局は現在もなお違法な工事を続けています。沖縄の人々の民意にも反するこうした暴挙を許してはなりません。承認されていない工事は直ちに止めるべきです」(チラシより)。
この日、沖縄では「オール沖縄会議」が主催して米軍キャンプ・シュワブのゲート前で、コロナ禍の中で久しぶりの「県民大行動」として、880人の参加で闘いが取り組まれた。この日の集会・デモはあらためて沖縄の総意を踏みにじって新基地建設を強行する米日両政府の暴挙に抗する、人びとの意思を示すために取り組まれた。
犯罪的なムダ
怒り込め糾弾
新宿で行われた集会のメインの発言者は辺野古新基地絶対阻止のハンストに決起した元山仁士郎さん。元山さんは「承認されていない辺野古の工事はすぐにやめろ!」と訴えるとともに「少しでも新基地反対の思いを発信することができた。辺野古の工事には1兆円以上、沖縄県の側の計算では2・5兆円もかかる、という計算も出ている。オリンピックは1・6兆円から1・8兆円かかったと言われているがそれ以上だ。それだけのカネがあれば大学や、専門学校の学費をタダにすることができる」と語り、辺野古新基地建設がいかにとんでもないことか、と訴えた。
元山さんは、「米軍基地はカネになる」という説が誤解に満ちたものであることを強調し、それがまだまだ伝えられていないことに悔しい思いがする、と語った。
集会後、約170人のデモが休日でにぎわう新宿の街を行進し、沖縄の人びとと共に「基地のない沖縄を」と呼びかけた。 (K)

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