5.29技能実習制度廃止! 2022全国キャラバン

外国人労働者の使い捨て
をキッパリと止めさせよう

現実を受けとめ運動強化へ

宮城・東北ブロック

 【宮城】前日の岩手とは打って変わって強い日差しのなか「技能実習制度廃止!全国キャラバン2022」行動が取り組まれた。宮城全労協から多くの組合員が参加しチラシ配布、スタンディング行動を中心に行き交う人々に「技能実習制度廃止!」を訴えました。宮城県でも外国人労働者が急速に増えています。トヨタ自動車の工場がある内陸部や震災で大きな被害を受けた沿岸部の土木・建築、水産加工会社や、農漁業も含め多くの職種で外国人労働者、技能実習生が働いています。中心街の飲食店、コンビニ等でも外国人留学生が働いています。既に、外国人の労働力を抜きにしては事業が成り立たなくなっていることがコロナ禍の中で浮き彫りになりました。しかし日本で働く外人労働者を取り巻く環境は大きな問題を持っています。
 今回の全国キャラバンの目的は「技能実習生の現状は10数年前と何も変わっていない」(移住連佐藤さん)という中で、実習生に対する「不当な扱い」深刻な「人権侵害」等の温床となっている制度そのものの「廃止」要求だ。同時に、政府が見直し検討を行うこの時期を契機に「労働者の権利、人間としての権利に基づく制度をつくれ!」の声を全国に拡げることだ。私達の訴えに立ち止まり横断幕を眺める人、チラシをバッグに入れる人…短時間であったが多くの人の注目を集めました。

首都圏での経験
契機にした活動
 宮城の契機となったのは「NTT11万人リストラ」攻撃で首都圏に不当配転された電通労組の「反リストラ闘争」を、全労協を始め首都圏労働者の支援連帯から始まった運動交流からです。韓国シチズン、サンケン電気、アジア日系企業の組合の訪日闘争等々、首都圏の運動に参加するなか外国人労働者を組織する東京南部、全統一、東京東部の交流を通じ、視野を広げ財産となり宮城全労協の運動に大きな影響を与えました。東北での技能実習生への虐待や権利侵害に対する全統一の取り組みへの対応や、移住連の全国ワークショップ仙台開催への協力等で連携を深め、今回東北全労協として全国キャラバンの東北ブロック担当を担うことになりました。

多くの発言が!
仙台交流集会
 街宣後の「仙台交流集会」には、チラシを受けとり関心を持った学生と労働者が「飛び入り」で参加しました。宮城全労協大内さんの司会で始まった交流集会では、移住連の佐藤さんから「移住者と連帯する全国ネットワーク」を結成した意義を含め「東北に住む外国人の歴史経過から現在まで」の取り組みと現状の報告がありました。
 そのなかで「護憲運動には移民・難民受け入れ」のスローガンすらなく、移住連が各政党に行った「11項目のアンケート調査」では立憲、共産を除く各政党の回答は、外国人労働者問題に無自覚であり最悪の公明を始め落胆する回答だった。「既に福島の地場産業では技能実習生なくしては事業が成り立たない状況であり、これまで1万人程度の技能実習生は急速に増え1万5千人を超えている」と報告された。

制度廃止は
緊急課題だ
 参加者討論では、政府の「働き方改革」の本質は「働かせ方改革」であり、外国人労働者を「低賃金労働者」として日本の雇用制度に組み込むことだ。「技能実習生を巡る様々な問題のすべては日本の労働運動の課題でもある」との発言があった。その他にも多くの発言があり「技能実習制度廃止!」が緊急の課題であることを参加者全体で受けとめました。
 技能実習制度が持つ「非人間性」に対し、全国キャラバンが訴える「技能実習制度廃止!」こそが必要なのだ。技能実習制度廃止が「あたりまえ」の要求であることは「技能実習制度を廃止すべき10の理由」として掲げられています(外国人技能実習制度廃止全国キャラバン2022HP参照)。力を合わせ「技能実習制度廃止!」を闘い取ろう!       (朝田)

キャラバン行動の仲間たち(5.29)

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