8.19国葬反対! 改憲策動阻止
月例19日行動
「統一教会問題」も追及を
8月19日の金曜日、衆院第2議員会館前を中心に、午後6時半から月例の「19日行動」が行われた。この日の集会名称は「安倍元首相国葬反対 改憲発議反対! 軍拡やめろ 辺野古新基地建設中止 くらしといのちを守れ ロシアのウクライナ侵略反対 8・19国会議員会館前行動」。
この日の「国会前19日行動」の主要な焦点は、言うまでもなく9月27日に日本武道館で開催されることになった安倍元首相の「国葬」に反対するところにあった。この1カ月で情勢は大きく変化した。言うまでもなく7月8日に安倍元首相が銃撃されて死亡し、9月27日に日本武道館での「国葬」が決定されたためである。改憲勢力は、安倍の死と国葬を、憲法改悪のための政治プログラムとして具体化するために全力を挙げている。
司会をつとめた憲法会議の高橋さんは、情勢がこの1カ月で急転し、「安倍国葬」を最大限に利用して、世論を9条改憲に動員しようとする動きを跳ねかえそう、と強調した。いつも「19日行動」で司会役などをつとめている菱山奈帆子さんは、この日は韓国に招待されてソウルでの集会に参加されているとのこと。そのような形で東アジアの平和のための民衆集会が相互に連絡して行動することは重要なことだ。
生きづらい社会
に明確にノーを
主催者を代表して発言した藤本泰成さん(平和フォーラム)は「一人ひとりの命と向き合い、私たちが求めてきた社会に進んでいるのか」と問い直し、LGBT差別、ジェンダー平等否定の姿に正面から向き合って異議を唱えること、この生きづらい社会のあり方を変えていくことが必要だ。不幸があったとしても生きられる社会でなければならない、と呼びかけた。
藤本さんは「モリ・カケ・サクラ」という安倍政治の罪を忘れてはならないが、それは同時に安倍の作ってきた「生きづらい社会のあり方」の現実を見据えることが必要だ、ということでもある、と訴えた。藤本さんは「明日の生命を確信できない人びとを生み出した政治を許してきたあり方に終止符を打ち、私たち自身がNO! と言えるように闘う必要がある」と強調した。
国葬反対の訴え
国会議員も次々
国会議員からは立憲民主党の阿部知子衆院議員、共産党の山添拓参院議員、社民党の福島みずほ参院議員・党首が発言。阿部さんは「安倍元首相を『国葬』で送る、ということは差別に貫かれた社会をこれからも続ける、ということを意味する」と批判した。共産党の山添拓参院議員は「若い世代の間で感染症が爆発的に拡がっている」と指摘し、「統一教会」と感染症との関連についても強調した。社民党の福島みずほ党首・参院議員は「法的根拠のない国葬の閣議決定を撤回させよう。国民の税金を使う国葬をやめさせよう」と呼びかけた。
安倍の「国葬」
そのものが問題
この日の集会では、安倍の「国葬」そのものを否定する多くの意見が提起された。それは何よりも自民党そのものと「統一教会」の親密な関連の検証、「ジェンダー平等」の蹂りん、にかかわるものだ。「臨時国会を開け」という要求を拒否して憲法を守らぬ人々に「国葬」を行わせるなどまっぴらだ、解散・総選挙に追い込んで政治を変えよう、という声も広がっている、というアピールも行われた。「国葬」そのものへの批判的意見も語られた。
「沖縄の風」の伊波洋一議員からは「『台湾有事』を語り、沖縄を戦争の基地にさせようとする動きを許すな」というアピールが紹介された。
安倍元首相の「国葬」に絶対反対の声を広げよう。憲法9条改悪の策謀を阻止しよう。 (K)
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