8.28沖縄県知事選:玉城デニー支援大阪集会
知事選に勝利し、辺野古新基地建設を阻止しよう
沖縄からすべての米軍基地撤去を
【大阪】8月28日夕、福島区民センターで「沖縄県知事選玉城デニー支援大阪集会」が開かれた。主催は「大阪5区市民連合」、「辺野古派遣サポート大阪基金」等からなる「集会準備会」であった。集会準備会への参加団体、来賓あいさつや連帯あいさつに立った団体・個人の顔ぶれからわかるように、この集会が開かれた背景には、大阪における「総がかり行動」や「野党共闘」の取り組みがある。
玉城デニー知事を物
心ともに支援しよう
司会は「森友学園」追及の口火を切った木村真豊中市議。最初に集会準備会を代表して、辺野古派遣サポートの水原和行さんは集会の目的を「玉城デニー知事の再選を物心ともに応援する場にしたい」と簡潔に語った。
来賓あいさつは立憲民主党大阪府連副代表の萩原仁さん、日本共産党衆議院議員の宮本たけしさん、社民党副党首の大椿ゆうこさん、れいわ新選組衆院議員の大石あきこさん。
萩原さんと宮本さんは玉城知事が衆議院議員時代、共に青山の議員宿舎に居住していたという。宮本さんは「野党共闘の原点はオール沖縄の戦いにあり、先の参院選挙でも沖縄では野党共闘の伊波さんが勝利した、この勝利を知事選につなげよう」と訴えた。
大浦湾の埋め
立てが争点
メインスピーカーのオール沖縄会議の稲嶺進さんはリモートで参加。現地の選挙の取り組み状況を報告した。稲嶺さんは「選挙の争点は経済、子供の貧困問題等たくさんあるが、とりわけ問題なのは新基地問題である」と述べ、「佐喜眞淳候補は前回の選挙では新基地問題に触れなかった。しかし、今回は自民党から新基地容認を表明することを約束させられた。容認とは積極推進ということである」と説明し、また、「佐喜眞候補は統一教会と深い関係にある」と指摘した。
そして、「この選挙戦の中で政権与党は、県内不況の責任は玉城知事にあるという誹謗中傷を大々的に行っている」と批判し、「不況の原因は沖縄振興特別措置法の精神を捻じ曲げ、交付金を締め付けている政府にある」と弾劾、「米軍基地こそが沖縄発展の最大の阻害要因」と言及した。
また、沖縄県が大浦湾の埋め立て設計変更申請を不承認にしたことに対して、国交省が不承認取り消しを裁決したことに触れ、「県は今回11回目の訴訟に踏み切った。国はこれまで実質審議をせずに門前払いをしてきたが、私たちは絶対にあきらめない」決意を述べた。
最後に稲嶺さんは「今回の選挙での全国の支援をありがたく思っている。今回の知事選は沖縄だけの問題ではない。自治と民主主義を守らねばならない。9月11日の投票日を沖縄の、そして日本の未来と希望を勝ち取る日にしよう」と締めくくった。
平和こそ暮
らしの原点
玉城知事はまずこの4年間、「県民の生活を守り、県政発展のために県民と共に、その先頭に立って闘ってきた」、「命と暮らしを支える政策を行動的に行っていく」と語った。そして、「命=ぬちどぅ宝、激しい戦争体験をした沖縄だからこそ、命と暮らしを支えることのできる沖縄を次世代に残すために、『誰ひとり取り残さない政治』を目指して、9月の天王山に向けて頑張りましょう」と決意を述べた。
できることを
何でもしよう
最新の映像を使った西谷文和さんのアフガニスタンとウクライナの報告が続く。用水路掘削前の荒れ地と運河開通後の畑と森の緑の広がりの対比。車と人であふれるアフガニスタンの町並み。汚職と賄賂がなくなった分、人道支援が広くいきわたりだしたという。
8月23日に開校される予定だった女子高校の映像。結局、女子高はその日開校されなかった。「自爆テロと爆撃はなくなったが、自由もなくなった」と説明される。そして、ウクライナの戦闘の様子と破壊された町並み、消耗しつくした人々の姿。戦争は泥沼化し、ロシアとアメリカの最新兵器の戦争になっている。最後に西谷さんは「米兵は沖縄の基地での訓練を経てアフガンに向かった。沖縄の基地がなければ、アメリカはアフガン戦争を戦えなかった」と指摘し、沖縄の反基地闘争と今回の知事選勝利の重要性を訴えた。
連帯あいさつは「ストップ!辺野古新基地建設!大阪アクション」、「南西諸島への自衛隊配備に反対する大阪の会」、「全日建連帯労組」「西淀川平和委員会」等10団体・個人に及び、玉城知事再選を願う人たちの広がりを表現していた。
最後に閉会あいさつに立った「五区市民連合」の長瀬文雄さんは「大阪からできることをなんでもしよう。沖縄に行けなくても大阪から電話をかけることはできるし、カンパをすることもできる。最後まで頑張ろう」と集会を締めくくった。
(山三)

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