9.9大阪 やめろ安倍国葬 緊急アピール集会

あらゆる差別を許さない
様々な分野からのアピール

 【大阪】実行委員会主催の「やめろ!安倍国葬 9・9緊急アピール集会」が9月9日、大阪のエルおおさか南ホールで開かれ、220人の市民が参加した。交流のある市民団体や労働組合30団体が賛同した。
 司会は古賀滋さん(日朝市民連帯・大阪)、主催者あいさつを古橋雅夫さん(関西共同行動)が行った。集会資料には、緊急出版『なぜ、安倍国葬に反対するのか』(集会実行委員会編集・発行)が添えられた。

差別を拡大
する儀式だ
 17人のあらかじめ準備されていた発言者が、一人5分の持ち時間で、司会の指示で順次発言をした。途中、ギターと歌(増田俊道さん)・ジャズサックスと歌(SwingMASAさん)のライブがあった。
 古橋さんは、「安倍に従1位・大勲位菊花章頸飾の勲章が授与され、国葬により、旧統一教会との闇やモリカケ桜疑惑をなきものにし、国威高揚を図る」ことに断固反対しようと述べ、続いて、予定された発言者が順に登壇した。
 「安倍国葬は天皇制国葬だ」(吉田宗弘さん・反戦と天皇制に反対する連続行動)。
 「市民・学校への弔意を強制するな。当日の行動についてはまだ明らかになっていないが、葬儀で半旗を揚げた吹田市は、市議会で国葬には弔旗は掲揚しないと表明」(山田光一さん・「日の丸・君が代」強制反対大阪ネット)。
 「辺野古基地建設で埋め立てに着手し、沖縄県民を分断したことは許せない」(西川雄二さん・辺野古に基地を絶対つくらせない大阪行動)。
 「安倍政権下で、岩国基地は著しく強化され、朝鮮半島の動きに連動した動きをしており、オスプレイの中継基地になっている」(滝川のぶおさん、岩国・労働者反戦交流集会実行委員会)。
 「アイヌ民族の先住権を認めなかった安倍・菅。岸田は許せない」(秋山史・「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!ピリカ全国委・関西)。
 「労働基準法は守られておらず、コロナの感染以来、労働契約書はなく、残業手当は支払われない。新自由主義が労働基本権を破壊している」(竹林隆さん・大阪全労協)。
 「国会前で女性の仲間も安倍国葬に反対して行動している。貧困にあえぐ市民をよそに、安倍政治を継承する岸田は許せない。杉田水脈を政務官に起用したこと許せない」(鈴木くみ子さん・ふぇみん大阪)。
 「狭山事件のことを知ってもらう情宣をしているが、連日、国葬反対の情宣活動をしている」(山下慶喜さん・茨木市会議員・狭山事件を知ってもらう会)。 「閉会中審査で衆議員議運委員会を傍聴した。共産党・立憲民主党が、国葬に反対の立場で安倍元首相と統一教会の関係についてふれると、自民党・公明党・維新の党が、国葬の話をせよ、とヤジった」(大椿ゆうこさん・社民党)。

LGBTバッシ
ングを許さない
 ライブを挟んで
 「優生保護法により命を奪われた障害者。安倍国葬なんてとんでもない。上下関係をつくる国葬そのものに反対」(古井正代さん・脳性まひ者の生活と健康を考える会)。
 「LGBTのTがバッシングされている、女性の権利が侵害されるといって。同性婚が認められていない。根底に旧統一教会がある。LGBTは犠牲者だ。トップにいたのは安倍。被害者を加害者の国葬に参加させるな」(中岡しゅんさん・大阪弁護士会所属弁護士)。
 「社会的にやってはいけないといわれてきた悪い行為、ウソをつくななどをすべてやったのが安倍晋三だ。彼は原発のバックアップ電源がヨーロッパでは4機あるのに福島原発は2つしかない、津波が来たとき大丈夫かと質問を受けたが、問題ないと一蹴した。その後津波が来て大事故になった」(木原莊林さん・若狭の原発を考える会)。
 「広島原爆後の調査を最初にしたのは、日本陸軍だ。そして報告書をつくり英語に翻訳して米軍に渡した、731部隊のことを隠すために。そのときの放射線防護の基準が今も使われている。安倍は五輪招致のため、福島事故の放射線はアンダーコントロールされているとウソを言った」(守田敏也さん・京都被爆二世・三世の会)。
 「オリ・パラを私物化してきたことによる遺産は、今明るみに出ている贈収賄汚職事件だ。安倍や岸田の卑しい目的を考えると、政治の劣化を感じる」(喜多幡佳秀さん・ATTAC関西グループ)。
 「安倍さんは、都合が悪いことはなかったことにした。従軍慰安婦問題を扱った女性国際戦犯法廷を取材したNHK番組の放映に介入し、内容を改ざんしたのは安倍晋三だった。慰安婦問題で朝日新聞をたたき、事実が報道できないようにしたのも安倍晋三だった」(方清子さん・日本軍「慰安婦」問題関西ネットワーク)。
 「戦前への復古教育を目指し、教育勅語を学校教育に持ち込んだのは、安倍晋三と配下の下村博文だった。キリスト教や仏教には5戒があるが、教育勅語にはそれがない」(山口弘・『森友学園疑獄』を許すな!実行委員会)。
 「安倍路線を継承する岸田。旧統一教会との癒着でいま新たな状況が生まれている。私たちも闘いの新たな構築をして頑張ろう」(松岡幹雄さん・止めよう改憲おおさかネットワーク)。
 最後に、集会決議が提案(村上薫さん・狭山事件を知ってもらう会)され、拍手で採択。そして、ポテッカー掲示のパフォーマンスで終了。                (T・T)

17人のリレートークで国葬反対をはっきり示す(9.9)

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