岸田政権にNO!できない! 造らせない!辺野古新基地 9・12官邸前アクション
辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会
9月12日午後6時半から、官邸前で「岸田政権にNO!できない!造らせない!辺野古新基地9・12官邸前アクション」が、辺野古の海を土砂で埋めるな!首都圏連絡会(埋めるな!連)の呼びかけで行われた。
沖縄から高里鈴与さんが喜びのアピールを寄越した。
「県知事選のうれしい報告ができる。ボランティアで来てくれたり、カンパを送ってくれた。本当にありがとうございました。辺野古NOを言っている玉城デニーさんが勝利した。41市町村で統一地方選があったが29の自治体でデニーさんが勝った。玉城県政を支えていく。県議会の議席は与野党で23対23であった。議長が保守だからかろうじて与党が多数だった。10月にある那覇市長選に翁長雄治さんが立候補するため県議をやめた。その後任の上原快佐さんが当選を果たした。玉城県政が議会に支えられる。那覇市長選が10月にある。ご支援をお願いしたい」。
「県は辺野古基地建設にNOを政府に対して明確にしているが貫くのはたいへんだ。オール沖縄を分断しようと補助金のカットなどしている。それに抵抗している状況で、勝利することを示すことができないでいる。みんなに浸透していくためにも、一人も取り残さないというフレーズを使いながら選挙戦を闘った。みなさんのご支援、本当にありがとうございました。この勝利をみなさんと分かち合いたい」。
玉城デニー知事が「県政を前に進める基盤を得た。天王山である辺野古に新たな基地は作らせない。県民の負託を受けた。1ミリもぶれることなく堂々と辺野古基地撤去に向けて闘っていく」と述べたメッセージが紹介され、拍手喝さいをあびた。
玉城デニーさんが知事選で圧勝したのをお祝いし、喜びを爆発させ、辺野古新基地建設をやめろと岸田政府に迫る行動として企画されたものだ。参加団体からの発言は、今回の知事選をはじめ、辺野古新基地建設NO!という県民の意思は何度も明らかにされているのに、それを無視して建設する政府への心底からの怒りの発言であった。
基地縮小・撤去
なくして発展なし
中部交流会の労働者は「NHKが「『基地問題よりも経済』に人々の関心があると言って争点をずらしたが、それでも、沖縄の人々の基地に対する意識は『経済・くらし』問題と『基地』問題は切り離して考えられないほど、基地問題は大きくのしかかっていることが分かっている。基地縮小・撤去なくして沖縄の経済は発展しないと理解している。だからこそ、玉城デニーさんを選んだのだ」と今回の選挙結果の重大さを指摘した。
琉球人遺骨返還訴訟の人は「遺骨の返還要求に対して、京大は一切応じようとしていない。プラスチックの容器に入れてほうってある。先住民に対して、米国、カナダ、オーストラリアなどは遺骨を返還した。こんなひどい扱いをしているのは日本だけだ。北大はアイヌ民族の要求に対して返還した。京大は戦争中に731細菌兵器部隊のリーダーの医師たちを輩出した学校だ。このことに対して自己批判していない。遺骨の問題での京大のひどい対応は沖縄に対する『植民地的』対応だ。こんなことは絶対にあってはならない。一審で敗訴したが、明後日大阪高裁で裁判が始まる。ぜひとも支援を」と訴えた。
ストップ埋立キャンペーンは、軟弱地盤での土砂埋立て設計・施工企業の日本工営に明日抗議行動を行うと報告。「日本工営創業者久保田豊は戦前、朝鮮半島で大規模電源開発事業を行った。鴨緑江流域で当時世界最大のダム・水豊ダムの建設にあたった。それは日本の朝鮮植民地支配に不可欠のものだった。こうした人物が作った企業が辺野古新基地を担っていることを見逃してはならない」と話した。
沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックが、11月19日に、「命ぬすーじ 舞い遊ば」(琉球舞踊、お話し、唄三線)として、琉球・沖縄文化の独自性、固有性を確かめ、文化を国体化(天皇に献上する文化)しないために、国体化に抗う楽しいイベントにしたい、と企画を紹介した。最後に、全員で官邸に向けて、抗議のシュプレヒコールをあげた。 (M)
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