資料 関東大震災下虐殺された中国人遺族会より出された提案と日本政府への要求
「かけはし」前号(9月19日号)4面で、9月4日午前中に行われた「中国人受難者追悼式」の記事を掲載しましたが午後、中国人受難者追悼式、関東大震災中国人虐殺を考える集いが行われました。
その集いで、温処遺族聯合会(準)と福建遺族聯誼会(準)からの提案と日本政府への要求が出されていますので紹介します。(「かけはし」編集部)
関東大震災虐殺事件温処遺族聯合会(準)
関東大震災虐殺事件温処遺族聯合会(準)は、以下にいくつかの提案をします。
1.中・日・韓を含むそれぞれが、東京、ソウル、温州、麗水、福建などの各地において、それぞれの形式で記念活動と宣伝を行い、この歴史を伝えましょう。歴史の教訓を深く銘記し、平和を大切にしましょう。私たちの初志は"歴史を鑑として、未来に向かう”ことです。
2.関東大震災虐殺事件に関して、中・日・韓を含む相互間において、民間交流及び学術交流を推し進めましょう。新型コロナ感染症の期間は、オンラインでの開催も可能でしょう。
3.それぞれの国で、歴史教科書に取り上げられるように努力しましょう。
4.それぞれが、関係する現地の学校と連携し、学生達に向けて巡回報告会をしましょう。
2022年9月4日
1923年関東大地震下虐殺された中国人労働者福建遺族聯誼会(準)、及び、代表陳興斧
私たちは依然として日本政府に対して、次のことを要求します。
1、国家としての責任を負い、この痛ましい歴史的事実を認め、1923年の関東大震災で被害を受けた中国人労働者とその遺族たちに対して謝罪と賠償を実施すること。
2、日本政府内閣が1924年に決定した補償案に基づき、国際慣例に倣って、物価水準と犠牲者数を修正したうえ、賠償を実施すること。
3、歴史を鑑とし、歴史の真相を取り戻し、被害の地に記念碑を建立し、記念館を設立すること。
4、この歴史を日本の歴史教科書に載せ、日本の若い世代にこの歴史を知らせ、そこから教訓を学び、平和を大切にするようにすること。
政治家がどんなに歴史を操っても、歴史そのものが証明であります、真実を暴き出し、真相を国民の手に取り戻しましょう。1923年の関東大震災下の中国人労働者虐殺の歴史を清算してこそ、中日両国の未来の友好的基礎を固めることができるのです。
このようにしてこそ、日本は、過ちを認める真の勇気のある、崇高な人間性と道義のある国であることを世界に証明することができるでしょう。そうしてはじめて日中両国の未来を共に切り開くことができるのです。
2022年9月4日福建省にて
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