東京1万3000人が集会・デモに参加
『戦争法』強行から7年福島原発事故を忘れない
安倍元首相国葬
反対!改憲阻止
9月19日、東京・代々木公園で戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会、さようなら原発1000万人アクション実行委員会の共催による「安倍元首相国葬反対! 改憲発議と大軍拡やめろ! さようなら戦争 さようなら原発 『戦争法』強行から7年 福島原発事故を忘れない 9・19大集会」が行われ、1万3000人が参加した。
主催者あいさつが小田川義和さん(総がかり行動実行委員会共同代表)から行われ、「毎日新聞の世論調査は、岸田内閣支持率が29%でこの世論を形にするのが今日の集会だ。参議院選挙後、岸田政権は安倍政権以上に憲法の破壊だ。閣議決定すればなんでもできると思っている。軍事費の増額、安保戦略の改悪など九条破壊の強行だけではなく原発新規増設、増税さえも狙っている。岸田政権の存在そのものが市民生活を危機に追い込んでいる。平和な暮らし第一への転換をさせよう」と訴えた。
立憲野党からの連帯あいさつは阿部知子衆院議員(立憲民主党)、志位和夫衆院議員(日本共産党委員長)、福島瑞穂参院議員(社民党党首)から「安倍国葬反対、安保法制廃止」を訴え岸田政権を批判した。
伊波洋一参院議員(参院会派「沖縄の風」)のメッセージが紹介された。
市民の発言では、落合恵子さん(作家)、大住広太さん(改憲問題対策法律家6団体連絡会)、井田敬さん(総がかり行動青年プロジェクト)、中島由美子さん(全国一般労働組合東京南部執行委員長)が次々とアピール。
「福島原発反対運動から」
「福島原発反対運動から」は佐藤和良さん(福島原発刑事訴訟支援団 団長)が発言した。
「福島原発事故はいまだに続いています。『復興』という言葉だけが踊っている。被害者、被災者の心の拠り所として脱原発、新増設反対、再稼働を止めるということで頑張ってきた。
福島原発事故の刑事責任を問う福島原発刑事裁判は、一審不当判決を覆そうと東京高裁に控訴した。ところが6月6日に控訴審が結審されてしまった。13兆円の賠償を求める東電株主訴訟で最高裁は、東電の幹部に賠償を命ずる判決を出した。この判決こそ刑事裁判で明らかになった証拠を全面展開し、勝ち取ったものだ。
再び控訴審の弁論再開を求めて、現在署名活動を行っている。明日も東京高裁でスタンディングを行い、署名を提出する。全国で行われている避難者訴訟は、30を越えている。その裁判と連帯し、福島原発刑事訴訟への支援を訴えたい。
汚染水の海洋放出の問題だが、あの安倍首相は『汚染水はアンダーコントロールしている』などと言ってオリンピックを招致した。決して許さない。
今日、9月19日は、原子力規制委員会が発足した日だ。なんと更田委員長は、以前から汚染水は海に流せばいいんだと福島県内で言ってまわっていた。東京電力の申請を許可し、設備工事を認可した。福島県漁連をはじめ全国の漁業者とともに、なんとしても汚染水の海洋放出を止めていきたい。汚染水を海に流すなを一緒に闘ってください」。
「東海第二原発反対運動から」
「東海第二原発反対運動から」では大石光伸さん(東海第2原発運転差止訴訟原告団共同代表)が発言。
「東海第二原発は、昨年3月、水戸地裁の差止決定に対して控訴し、東京高裁での闘いに移った。
8月24日、岸田政権による革新炉の開発方針と共に発表された来年夏に再稼働をめざすことを明らかにした。その中に東海第二原発も入っている。かなり用意周到に準備されたものだ。
革新炉ワーキンググループが進められ、内閣官房にGX(グリーントランスフォーメーション)実行会議が作られた。会議は、岸田首相、経済産業相、外務相、財務相、環境相の他に有識者として経団連、中部電力会長、商工会議所、三菱商事、千葉銀行など、連合の芳野会長も参加している。
このGX会議では、中部電力、経団連が既存の原発が60年運転させても2060年には8基しか残らないから早く次世代革新炉を政府は建設しろと言っている。
GX会議有識者には、元東電社員で福島事故後にNPО研究員になった竹内純子が入っている。竹内は、岸田に対して『原子炉基本法を改正し、運転制限を撤廃しろ。原子力政策政策大綱を再策定し閣議決定しろ。損害賠償の責任を負わされる事業者は、資金調達が困難になっているから国の責任を再定義しろ』などと言っている。
これらは東電に対する裁判闘争を否定する発言だ。さらに『電力会社の経営破綻に備えて国が原発専用会社を買い上げて公益電々にしろ、廃炉専用会社を公設せよ』と言っている。東海原発の日本原電を念頭にしている。
2つ目に、規制委員会に国が介入し、さっさと許可させるように政治ガバナンスを強化しろと言っている。立地地域に規制委員会の関与を強めさせ、地元合意だとか、地元の判断を抑えさせろと言っている。
3つ目が司法判断の不透明性について。差止裁判が続いているから国が関与し、なんとかしろと言っている。
こうした流れの中で地方だけの闘いだけではだめだ。連携して闘って行く必要がある。東海第二原発裁判は、来年1月31日、東京高裁で第1回口頭弁論がある。共に闘っていきましょう」。
「沖縄・辺野古基地反対運動から」は、毛利孝雄さん(「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲実行委員会)がアピールした。
閉会あいさつを鎌田慧さん(さようなら原発呼びかけ人)が行い、厳しく岸田政権を批判した。
集会終了後、デモに移り原宿コース、渋谷コースに分かれて「安倍元首相国葬反対!原発いらない!再稼働やめろ!」のシュプレヒコールを響かせた。 (Y)

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