郡山 前川喜平さん講演会に300人
9.13 大同団結し野党共闘推進を!
【福島】9月13日、郡山市で「旧統一協会と自民党の結託解明、国葬反対 前川喜平さん講演会」が300人を超える参加者で開かれた。参院選挙後から、改憲と国葬反対の街頭行動を重ねてきた「ミナセンなかどおり」と「戦争させない・9条壊すな!県中の会が」主催した。前川さんは2時間に及ぶ講演で概ね次のように話された。
男尊女卑・国家
主義で三者連携
「男尊女卑、極右路線」で通じた笹川良一・岸信介・文鮮明の三者結託が1950年代からずっと続いてきた。霊感商法問題で追い詰められた統一協会側は死活問題として自民党の選挙応援をしてきた。安倍政権の文科大臣は1人除いて全員安倍派=清和会。公安・警察も押さえ、違法活動の判決が関連団体に下されていた旧統一協会の解散命令の回避を図ってきた。
そのもとで、ジェンダーフリー、性教育、選択的夫婦別姓、自己決定権への攻撃が行われてきた。2015年の「世界平和統一家庭連合」への名称変更認証を省内の反対を押し切ってできたのは当時の文科大臣下村博文以外にないが、「文化部長だ」などと言い訳しているが通らない。背後に安倍、菅、萩生田、細田がいたと容易に想像できる。国会での調査解明が必要だ。
宏池会の岸田は
安倍の後継者
安倍国葬決定と強行・弔意強要は、権威を無批判で受容する国民づくりが狙いだ。宏池会の岸田はリベラル派と思われがちだが、否である。近畿財務局職員で自死に追い込まれた故赤木俊夫さんの裁判で真相を明らかにさせないために「認諾」という卑怯な手を使って裁判を終わらせた。岸田は、アメリカの助っ人として戦争をする安保法・集団的自衛権路線下で防衛費2倍化の軍拡路線を歩み、核兵器禁止条約には不参加、原発再稼働・新増設まで明言した。まさに安倍後継者である。
国家主義に抗し
野党共闘推進を
今、国葬反対、癒着解明の声が高まっているが、一方ネットには、民族排外主義の言説があふれている。11月3日を「明治の日」にする動きもある。改憲4項目の一つ緊急事態条項設置は「例外的権力・権力の集中」が狙いだ。こうした戦前への回帰・国家主義の道を許してはならない。私たちは、立憲主義に基づく大同団結で野党共闘を進め、強大な自公政権に対抗していく以外に道はない。
郡山市議会が非核
三原則堅持請願否決 講演を受けて閉会挨拶に立ったミナセン共同代表の中路さんは、郡山の6月市議会に出された「非核三原則の堅持を求める請願」が自民系会派の反対で否決されたことや、県内国会議員の大半、県知事、県議10人が統一協会に関係するなど地方政界汚染は根深く広い実態を報告し、この重大事態へのとりくみも含め国葬反対行動への参加を訴えた。講演の前川さんにも閉会のあいさつにも会場からは割れんばかりの拍手が送られ、高揚した奮起の内に幕を閉じた。
国葬反対、癒着解
明から政治変革へ
集会への多数参加、街頭でのシール投票での反対多数(写真)、県民世論調査結果は全国的現象となって、岸田政権を危機に追い込み、衆院解散まで話題に上がるに至っている。福島県では10月に県知事選と県議補選があり、来年は統一地方選挙である。運動の高まりを具体的に政治変革のとりくみへとつなげていけるかどうか、重要局面だ。
尚、講演会の録画はミナセンなかどおりのホームページから視聴できる。
(世田)
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