9.26おおさか総がかり行動実行委員会
国葬絶対やめて!
思想・良心の自由と民主主義を
【大阪】9月26日18時30分、中之島女性像前で「おおさか総がかり行動実行委員会」の呼びかけで、「国葬」反対集会とデモが900余人を集めて行われた。
思想・良心の
自由に反する
主催者あいさつに立った「しないさせない戦争協力・関西ネット」の中北龍太郎共同代表は、まず「明日、開かれようとしている国葬には数々の問題がある」と述べ、この国葬なるものは国会での議決を経ていないし、法的根拠もないし、安倍に対する弔意の強制になること等を指摘した。
また、「安倍は霊感商法、信者からの搾取とその家族破壊を引き起こしてきた統一教会と自民党の癒着構造の要にいたのであり」、「その統一教会の広告塔になることで、選挙の応援をしてもらってきたのが自民党だった」と厳しく言及した。
そして、「安倍政治とは大軍拡の政治であり、モリ・カケ・サクラ問題に見られる国政の私物化であった」と指摘して、「こんな安倍が国葬にふさわしいでしょうか」と会場に問いかけ、「私はそうは思ない」と断言すると、会場は同意する歓声に包まれた。
最後に、中北さんは「岸田首相は安倍の遺志を継いで、任期中に改憲を実行すると言っている。国葬を改憲に利用しようとする悪だくみであり、民主主義を破壊する行為である。国葬の中止を求めて闘い抜きましょう」と締めくくった。
モリ・カケ・サ
クラも忘れぬ
次に政党あいさつに移り、立憲民主党の野村いくよ大阪府連幹事長、日本共産党の清水ただし前衆議院議員、社会民主党の大椿裕子副党首、れいわ新選組の八幡愛さんが発言した。4人の発言に共通していたのは、国葬は法の下の平等を定めた憲法に違反していることであり、とりわけ今回の国葬は国会での議論も、決議もないまま内閣の、岸田首相の独断で決められた法的根拠がないものであることであった。
また、安倍は特定秘密保護法、安保法制を定め、モリ・カケ・サクラ問題を引き起こし、それを隠蔽した人物であること、統一教会と自民党の選挙協力の中心人物であったことも厳しく糾弾された。そして、4人の発言者は全員が国葬の中止を求めて最後まで闘うことを断言して、発言を締めくくった。
団体あいさつでは、「大阪憲法会議」の幹事長代理の藤木邦顕さんと、「戦争させない1000人委員会・大阪」共同代表の米田彰男さんが発言した。両者とも、やはり言及したのは特定秘密保護法の問題であり、モリ・カケ・サクラ問題であり、統一教会の問題であった。
集会は「国葬反対」の大合唱で締めくくられ、デモは国道2号線を通り、梅田に向かった。 (山三)
9月27日―「やめろ!安倍国葬」集会とデモ
翌日の集会は中の島水上公園で13時30分から開始され、参加者は平日昼間にもかかわらず350人だった。
集会実行委員会を代表して主催者挨拶に立った古橋さんは、「戦前の国葬は深く天皇制に結びついていた。戦後、国葬が廃止されたのは、天皇主権ではなく、国民主権になったからである。国葬を復活させることは、歴史に逆行する行為であり、民主主義を否定する行為である」と切り出した。
そして、「最高裁は訴えの理由がないと、国葬の差し止め請求を棄却し、憲法判断を回避した。これは安保法制違憲訴訟の時と同じである」と続け、「岸田は国会での議論もないまま、安倍を国葬にすると決めた。これは民主主義を破壊する行為であり、安倍政治の本質を、また統一教会との関係を隠蔽するためのものである」と弾劾した。
続いて発言にたった「参戦と天皇制に反対する連続行動」の松村さんは、「天皇が安倍の死に際して最高の栄典を授与したことは、憲法第7条が定める天皇の国事行為を逸脱し、安倍を天皇の最高の臣民とする行為である」と批判。そして、安倍の弟の岸防衛相が安倍家の私的な家族葬に、陸上自衛隊の特別儀仗隊を派遣させたことを厳しく追及した。
「おおさかユニオンネットワーク」の西山直洋さんは、「安倍は労働時間規制を撤廃し、派遣労働者を拡大してきた。その安倍を国葬にする岸田政権を絶対に許すことはできない」と糾弾した。また、連合の芳野会長が労働者を代表して国葬に参列することに触れ、「芳野が労働者を代表するなど、あり得ないことだ。連合傘下の組合からも国葬参列に反対の声を聴くが、労働者の代表という表現を、まず取り下げてほしい」と抗議した。
ここで東京の「国葬」反対集会に派遣された仲間から、国会前の状況が電話で伝えられる。「議事堂前は人、人、人、人と幟で一杯」という報告に、会場は歓声と拍手に包まれる。そして、サックスとギターの伴奏で、「わたしの青い鳥」の替え歌、「アベシのおとむらい」の大合唱。武道館での黙祷の時間には、「国葬反対」の大シュプレヒコールが巻き起こった。
最後に発言に立った社民党副党首の大椿さんは、「国葬は法の下の平等、思想、信条の自由を定めた日本国憲法に反するものだ」とまず述べ、「今回の国葬には様々な問題があるが、とりわけ、6割以上の人たちが反対している最大の理由は安倍及び自民党と統一教会の深い関係にある」と指摘した。そして、「デモに出て、町を行く人たちに国葬反対の声を届けよう、今日以降もこの追及を続けよう」と集会を締めくくった。
この後、参加者は雨の中をにぎやかな楽器の演奏を背景に、「国葬反対」等のシュプレヒコール上げ、梅田に向かってデモ行進を行った。(山三)

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