市民と野党の国会前行動

失われたものを取り戻し新しい変革の道を歩もう
ストップ大軍拡! 沖縄の闘いに呼応し改憲阻止のうねりを!
自公政治に終止符を
安倍国葬への怒りを岸田内閣打倒へ

岸田内閣を退
陣させる闘い
 臨時国会が開会した10月3日、12時から衆院第2議員会館前で「市民と野党の国会前行動」が行われ250人が参加した。主催は総がかり行動実行委員会。
 主催者を代表して発言した藤本泰成さんは「安倍国葬反対の国会前行動は、圧倒的な批判の声を示した画期的な闘いだった」と強調し、安倍政権による「立憲主義と『法の支配』の解体」への怒りをハッキリと示した、と訴えた。さらに藤本さんは「安倍政権は『保守』でもなく自衛隊の海外での活動も含めて『右翼そのものだ』」と批判し、「国葬によってそうした本質が浮かび上がってきた」と強調した。そして深刻化する「子どもたちの貧困」を取り上げ、安倍政治によって失われたものを取り戻す闘いに踏み込もう、と呼びかけた。
 続いて野党各党の国会議員からのアピール。共産党の小池晃衆院議員・書記長は「国葬がよかったなどという人は、全くの少数派だ」と批判した。そして「むずかしい法案」の成立をやりとげたという岸田や菅の発言について「安倍政権となんら変わるところがない」と指摘するとともに「物価高への無為無策。憲法を踏みにじって進める大軍拡予算に全国で怒りの声が渦巻いている」と語った。
 「沖縄の風」の伊波洋一参院議員は「沖縄では参院選・知事選で連続勝利した。米国が中国を攻撃すれば、日本は自動的に米国の戦争に巻き込まれる。戦争への仕掛けが着々と進んでいる。台湾や中国の人びととの対話による平和の動きこそ重要だが、政府はそれとは逆の道を進んでいる。沖縄では参院選、県知事選に続き、那覇市長選での勝利を勝ち取るために全力を上げよう」と呼びかけた。
 社会民主党の福島みずほ党首・参院議員は「自民党政治の終わりの始まりという兆候が見られる」と指摘。「安倍元首相国葬は、国会無視の政治の典型だ。国会は政治の最高機関という憲法41条の規定を無視し、なんでも閣議決定で進めていく安倍政治の手法を踏襲した岸田内閣を退陣に追い込もう」と呼びかけた。
 立憲民主党の石垣のりこ参院議員は、「1カ月半もかけてようやく臨時国会開会という国会無視のやり方を厳しく批判する。この国会で岸田内閣の退陣を」と呼びかけた。

基地・原発を
なくす闘いへ
 続いてこの日の国会前行動参加者からの発言。
 「チェンジ国政板橋の会は、板橋区にある24の鉄道の駅のすべてで宣伝を行った。その中で94歳の女性もスタンディングに参加した。わざわざタクシーを待たせて3分ほど話した、という人もいる。市民と野党の共闘で自民党の下村博文を叩き落そう」。
 共謀罪NO実行委の仲間は、自民党と統一教会の癒着を厳しく批判。政治を市民の手に取り戻すために行動しようと語り、中国脅威論・北朝鮮脅威論が日本の運動への攻撃として跳ね返ってくる、と注意を喚起した。
 さらに辺野古の軟弱地盤の問題を取り上げながら、「設計書不承認」という沖縄の立場を支持し、「辺野古は法の支配の対象外なのか」と厳しく批判すると共に、原発問題を取り上げて「54基もの原発を並べた日本列島に、戦火の可能性を論じることなどありえない」との訴えも行われた。
 行動提起は菱山南帆子さん(憲法9条をこわすな実行委)から。菱山さんは内閣の不支持率が「支持」を上回ったことを紹介し、10月5日のウイメンズアクションから始まる一連の行動(10月19日 国会前行動・午後6時半、11月3日 国会正門前行動・午後2時など)の一連のスケジュールを紹介した。                (K)

安倍の道を歩む岸田政権への怒り次々(10.3)

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