10.2「やめよう!なくそう3年公募」

「官製ワーキングプア」をなくす闘いを広げよう

3年で終わらぬ
私たちの仕事
 第14回「なくそう官製ワーキングプア 反貧困集会」が、10月2日(日)午後1時から、東京・文京区民センターで開催された。今年のテーマは「やめよう!なくそう!公募制 ~ストップ! 3年公募~私たちの仕事は3年では終わらない~」。主催は同実行委員会。荒川区職労、大田区職労、港区職労、全国学校事務労組連絡会議、全統一労組、地域福祉ユニオン、東京自治労連、女闘労倶楽部、ウィメンズアクションネットワーク、ユニオン習志野、連帯労組板橋区パート、連帯労組・杉並など、産別、ナショナルセンターの枠を超えた闘う労組が賛同団体に名を連ねた。集会の会場参加者は79人、オンライン参加は60人と発表された。

不利益変更を
絶対に許さぬ
 この日の集会の焦点は、前日の10月1日に施行となった「地方公務員等共済組合法」改悪により、「臨時的任用職員」については「長期給付(共済年金)」の適用外となる不利益変更が実施されることへの闘いにあった。
 ハローワークなどで働く非常勤職員に対しては8年前から「3年公募」が適用されている。労働省職員で構成される全労働労組は「国家公務員法の平等取り扱い」を曲解している、と批判し、公募廃止を求めている。3年公募は、1週間の勤務時間が常勤の4分の3を超え、単年度で働く非常勤職員が対象となっている。非常勤労働者を対象とする労働契約は2年までは更新されるが、3年目からは一般求職者として応募することになっている。全労働労組(労働省職員の労組)は公募廃止を求めたが、職員として働いている労働者の権利のために応募者の権利を奪うものだ、という攻撃にさらされた。
 集会では「なぜ3年公募制が問題となっているのか」という主催者あいさつの後、「公共サービスの現場から」と題する「寸劇と解説」。「均等待遇にするって話じゃなかったの?」「ベテランを3年でふるいにかけるなんておかしいよ」という寸劇に続いて質問と、意見交換。続いて公務非正規女性全国ネットワーク(はむネット)の瀬山さんが総務省、厚生労働省、男女共同参画局要請の報告を行った。

生活・権利・
生存のために
 次に参加者からの闘いの報告が9人の仲間から行われた。①「3年公募制とどう闘うか」(全統一千葉市非常勤職員組合)、②公共一般労組の実践の中から(東京公務一般労働組合)、③雇い止めと闘う臨時教員(匿名)、④ハローワークの3年公募の実態報告、⑤国家公務員一般労組国立ハンセン病資料館分会の闘い、⑥守口市学童保育指導員労組、⑦国家公務員労働組合連合会への「無期転換要求」などの取り組み、⑧昨年と違う視点からの人事委員会の問題提起(本多さん)、⑨ILO「雇用政策条約」情報提供と人事委措置要求(連帯労組・杉並)だ。
 労働者の生活・権利・生存のための闘いを共に担う運動を大きく広げるために闘おう。      (K)

非正規労働者の使い捨てへの反撃を訴える(10.2)

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