福島知事選 国 言いなりの県政変えよう

放射能汚染水の海洋投棄やめろ
住民の環境・命を守れ 
安心と希望の持てる福島県に!

 【福島】10月13日、福島県知事選挙が告示され、3選をめざす内堀雅夫現知事と新人の草野芳明さんの一騎打ちとなった。漁業協同組合が強く反対し、多くの自治体が原発汚染水に慎重姿勢を表明し、県民の多数が「理解が進んでいない」としている原発汚染水海洋放出に内堀知事は「県が容認する、しないという立場にあるとは考えていない」という態度を続けてきた。しかし実際は、放水トンネルなどの設備着工について東電に事前了解するなど放出を容認し推進してきた。

社民が不支
  持を表明
 この内堀に対しては、漁民や県議から「海洋放出問題で県が主体でやっていることは何もない」「総務省出身で国の方針に何も批判的なことを言わない」といった声が上がっていた。これまで、5者協(連合、立憲、国民。社民・県民連合)の一員として内堀陣営の一角を担ってきた社民党県連が今回支持をやめことで、共産を除くオール与党体制は崩れた。

「予算を引っ張
る」がすべて
 内堀の手法は、旧自治省官僚時代の人脈を使い、自公政権中枢幹部を詣でて「予算を引っ張る」スタイルである。今、福島県の財政規模は県民1人当たりで全国3位。この潤沢な金を「イノベーションコースト」「国際研究産業都市構想」など大型開発に投入、すでに4000億円も費消している。だが、双葉地方を訪れれば、草木が生い茂る中に朽ち果てた住居や街並みから離れて整地された土地に、突如、豪華な建物があらわれる奇妙な光景に出会う。到底復興が進んでいるなどとは言えない。莫大な金が大型事業に投下される一方、県民生活は豊かになっていない。社会福祉や医療費、医師や看護師の数は全国で最下位に近い。糖尿病や高血圧症での死亡率も高い状態が続いている。

いのちと暮
らし優先に
 3000余もの利益団体を後援組織に持つ内堀陣営の対抗馬となった草野芳明さんは、長年高校教諭を務め、県立高教組専従、郡山地方労連副議長を歴任、憲法改悪阻止の運動では街頭宣伝署名活動や、食糧支援の先頭に立ってきた。今回の立候補に際しては共産党のほかに緑の党グリーンズジャパンが推進を決定、れいわ新選組サポーターも応援のとりくみを行っている。広範な県民の声と力を集め、国言いなりの県政を変え、汚染水放出にストップをかけるチャンスだ。
         (世田)

安心と希望の持てる福島県に! 草野芳明さん政策

1.汚染水の海洋放出に反対
2.原発再稼働・新増設を許さない
3.若者の未来を守る気候危機対策を
4.すべての市町村で学校給食無料に
5.県立高校の統合は見直しを
6.ジェンダー平等、多様性を尊重する
7.コロナ、物価高から県民を守る
8.持続可能な農林水産業へ

 10月13日福島駅前での第一声集会

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