10.27在日ミャンマー大使館に抗議
軍の爆撃によるカチン民族大虐殺を糾弾する
10月23日、カチン州アナンパ地域でカチン独立機構祝賀式典に対して、ミャンマー軍の戦闘爆撃機が爆弾を投下する残虐な行為を行った。カチン独立機構の職員、民間人、芸術家など60人以上が虐殺され、200人以上が負傷した。軍は地域を封鎖し、病院にも行けないようにしているという。
10月27日午後3時から、東京品川にあるミャンマー大使館に、在日カチン民族を中心に、様々な民族の人たち100人以上が集まり、ミャンマー軍への抗議を行った。
カチンの人が「5日間動けない。病院に行きたいが出られない。歌手やピアニスト、カチン独立機構の職員が殺された。攻撃は1日だけではなく、5日間続けてやられた。許せない」と話してくれた。
あきらめない
負けない
集会はカチン民族の旗が掲げられ、カチン民族の歌を斉唱してから行われた。参加した10人以上のミャンマー人たちが思いを語り抗議した。残念ながら筆者はミャンマー語やカチン語が分からないので、訴えの中身を紹介することができない。
日本人で参加した人は「また、起きてしまった。治療をするなと軍はじゃまをしているようだ。人間のやることではない。国際社会は軍のやり方を知っているのに何もやっていない。そして私たちも軍を止めることができていないことに恥ずかしさを感じている。軍は抵抗をやめさせようとしている。あきらめない。負けない。勝つまでがんばろう」と話した。
日本語でのスローガンのアピールも行われた。
①カチン州、チン州、カレンニー州、カレン州、ザガインで
罪がない国民たちへの空爆を やめろ
②攻撃で傷ついた国民をいますぐ病院へ 行かせろ
③ケガをした人たちに治療を受けさせろ 今すぐ
④カチン州、チン州、カレンニー州、カレン州、ザガインで
村を焼き討ちするのを今すぐ やめろ
⑤私たちは連邦国家をつくるぞ 今すぐ
⑥軍事独裁政権を終らせるぞ 今すぐ
⑦私たちは 勝つぞ
ミャンマー軍は人民への残虐な攻撃を直ちにやめろ。国際社会はミャンマー軍へ最大限の圧力を行え。 (M)
資料 カチン独立機構中央委員会 声明
1.部族主義と軍事独裁に固執する歴代ビルマ政府の抑圧的な生活から人々を解放するため、カチン独立機構(KIO)が設立されてから62年が経過しました。
2.2022年10月23日、カチン州アナンパ地域で開催された、 KIO第62周年祝賀式典に多くの民間人が参加しました。午後8時30分、軍事評議会は3機の戦闘機によってこの地域を攻撃しました。
3.アナンパ地域は、カチン独立軍(KIA)の拠点ではありません。それにも関わらず軍事評議会は、町に来た一般の人々が一時的に休息する小さなキャンプであることを知りながら、人々を大量に殺害する目的で攻撃を実行しました。攻撃により多くの民間人、KIO職員が死傷しました。カチンの人々は深く嘆き、恐怖を感じています。
4.軍事評議会によるこの残念で許しがたい行為は、抑圧されてきた人々にとって歴史的に決して忘れることのできない記録として残ることとなります。
5.第62回を迎えたKIOの祝賀式典への招待を尊重し参加してくださった民間人、芸術家、ビジネスマンが軍事評議会の攻撃によって犠牲になられたことは痛恨の極みです。犠牲になられた方々、ご遺族、ご親戚、ご友人に心よりお悔みを申し上げます。
6.軍事評議会による、この忌まわしい攻撃により多くの死傷者が出たことに関し、悲しみに暮れる人々に激励の言葉を贈ってくださった方々、そして意見書を発表してくださったすべての方々、組織に感謝の意を表します。
7.この悲しい出来事が、軍事評議会に対する、私たちの革命に向かう力をより大きくさせ、加速させるものとなることをここに宣言します。
2022年10月25日
カチン独立機構(KIO)中央委員会
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