11.7辺野古実が月例防衛省行動

辺野古の海を土砂で埋めるな
与那国島に装甲車を走らせるな

 11月7日、辺野古への基地建設を許さない実行委による防衛省申し入れ行動が行われた。沖縄から山城博治さん(沖縄平和センター)が電話でアピールした。
 「11月10日から日米共同統合訓練が始まる。航空機370機、艦艇30隻。自衛隊員2万7千人、米兵1万7千人が参加。こうした演習は県民に自衛隊協力を迫るものだ。台湾問題は中国の国内問題だ。2015年に安保法制が整備され、集団的自衛権行使が可能となった。今は敵基地攻撃能力の保持が取りざたされている。それは敵の戦力の中枢を攻撃する能力を持つことだ。これは琉球弧の問題ではない。市ケ谷、横田、横須賀、佐世保が狙われるということだ。そして、沖縄では弾薬の備蓄が足りないということで、辺野古の弾薬庫が増強されている。弾薬庫には核兵器が持ち込まれるだろう。そうなればわが国の破滅だ。野党と国会を動かしぜひとも止めていかなければならない」。
 大軍拡と基地強化にNOアクションの池田五律さんが「新しい国家安全保障政策によって軍事費のGDP2%、敵基地攻撃能力、戦争の継続のための弾薬の備蓄、基地を強固にするためのシェルター作りを進めようとしている。12月4日午後6時から、「『新しい国家安全保障戦略に反対する討論集会』を文京区民センターで開催するので参加を」と話した。
 ストップ辺野古埋め立てキャンペーンの加藤さんが「日本工営への抗議を2カ月に1度行ってきた。日本工営は埋め立て設計ができない、もう無理だと言い始めている。そこで、より抗議を広めるために「希望の海を埋め立てないでください」ハガキキャンペーンを始める。大浦湾を埋め立てさせない。ぜひとも行動に参加してほしい」と訴えた。
 12月14日は土砂投入から4年目になる。この日を前後して大きな行動を取り組むと行動提起があった。今回の申し入れは沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックなど2団体が行った(申し入れ別掲載)。     (M)

 与那国町での日米共同統合演習「キーン・ソード23」の後方補給訓練が4日~17日間の2週間の日程で行われ、陸上自衛隊の16式機動戦闘車(MCV)2両が公道を走行するという計画が報道された。装甲車は105ミリ砲を搭載した陸上自衛隊の最新鋭の装輪装甲車で、福岡県の紫城基地から与那国空港に空自C2輸送機でMCV2両を運ぶという。
 航空自衛隊の輸送部隊などを統括する「航空支援集団」と与那国駐屯地の部隊が属する陸上自衛隊の「西部方面隊」が参加し、与那国駐屯地内で日米部隊間の連絡調整所設置訓練も行われる。米軍も11月1日から25日まで与那国駐屯地使用が日米で合意されており、海兵隊数十人が参加するそうだ。防衛省は、11月17日と18日に与那国空港や町道使用について申請、県は本日7日に許可するかどうか判断するそうだが、県は住民の暮らしを守る立場から許可すべきではない。
 そもそも、何のための訓練か。台湾有事をあおり、中国敵視政策をとる米国の戦略に追随し、与那国島で装甲車を走らせ、中国の攻撃を誘発するつもりか!マッハ5を超すミサイルが飛び交うなかで住民の命を標的にするつもりか!と怒りがおさまらない。自衛隊の幹部自身が「住民の保護はしない」と公言しているように「軍隊は住民を守らない」先の沖縄戦の教訓である。
 日米共同統合演習「キーン・ソード23」は全国で今月10~19日の間、自衛隊約2万6千人、米軍約1万人が参加して行われる予定だそうだが、与那国島をはじめ、石垣島や宮古島など南西諸島の島々40をミサイル基地にし、再びウチナンチューを捨て石にする計画であり断じて許すわけにはいかない!「与那国島での装甲車の走行を即刻断念し、島々をイクサ場にするな!中国への挑発ヤメロ!」と訴え、以下、要求する。
1 与那国島での105ミリ砲搭載可能な装甲車の公道走行を断念せよ
2 琉球・沖縄列島での中国敵視の日米共同統合軍事訓練を中止せよ
3 中国との国交50年、直ちに平和外交を取り組め
4 再び沖縄をイクサ場にするな

沖縄をイクサ場にするな、の切実なアピール(11.7)

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