投書 母は国に殺されたのではないか

匿名希望

 母が死んだ。母はガンや糖尿病をわずらっていた。鼻に酸素チューブをつけていた。だが、母の第1の死因はガンではない。コロナだった。母は救急車で聖マリアンナ医科大学病院に運ばれたのだが、そこでコロナであることが判明したのだった。
 だが、母のコロナは軽症だったので、川崎市立多摩病院に転院となった。「軽症者は転院させる」というのが国の方針だったそうだ。はじめはコロナは軽症だったらしいのだが、ガンをわずらっていた(鼻に酸素チューブもつけていた)ため、コロナが重症化し、けっきょく川崎市立多摩病院で母は死んだ。
 私は病院側には感謝している。母もその気持ちは同じかそれ以上だっただろう。しかし、私は疑問も感じるのだ。母はガンをわずらっていたので、さいしょは軽症でもコロナが重症化することは病院側はわかっていたのではないか。
 だから、聖マリアンナ医科大学病院でも川崎市立多摩病院でも「延命治療をのぞむかどうか」をしつこく聞いてきたのではないか(病院側は延命治療をあきらかにいやがっていた)。母は転院しなければ、まだ死なずにすんだのではないか。母は国の方針によって殺されたのではないか。
 さいしょは軽症でも重症化することがわかっている場合は、重症化しやすい人の場合は、転院させるべきではなかった(転院させるべきではない)のではないか。医学にはシロウトだが、そういう疑問をかんじてしまうのだ。患者が天皇や首相や大統領でも、病院は家族に同じように対応するのだろうか。そんな疑問も感じた。
 後、聖マリアンナ医科大学病院に呼ばれた時に、第1に病院側と「施設に入っているんだって」「施設ではなくグループホームです」「自宅ではないという意味で施設といったんです」というやりとりがあった。第2に、後に保健所の判断で私は「濃厚接触者ではない」といわれるのだが、聖マリアンナ医科大学病院では後に別室に案内され、その時に背中を指でぐいぐい押された。その2点にも疑問を感じた。

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