「安保関連3文書」閣議決定反対! 12・15国会議員会館前緊急行動

 12月15日午後6時半から、衆院第2議員会館前を中心に、「敵基地攻撃能力保有を許すな!軍拡反対!軍事費倍増反対!閣議で勝手に決めるな!「安保関連3文書」閣議決定反対! 12・15国会議員会館前緊急行動が行われた。主催は戦争させない!9条壊すな総がかり行動実行委と9条改憲NO!全国市民アクション。
 この日の集会は、毎月の「19日行動」とは別に、岸田自公政権が進めている差し迫った「戦争プラン」に反対の声を上げるために急きょ呼びかけられたもの。岸田自公政権は5年間で43兆円という巨額の予算をもって、日米両国に軍事的「脅威」となりうる「他国」(とりわけ中国を想定)への軍事攻撃的体制を具体的に進めていこうとするものだ。集会には800人が参加した。

安保関係3文書
閣議決定糾弾
 最初に主催者を代表して菱山奈帆子さんが発言。「明日12月16日にも安保関係3文書が閣議決定される。カルト団体と同じ実に危ないやり方だ。攻めてきたらどうするのか、と戦争を訴える人たちは、自分自身では絶対に戦争に行かない人たちだ。自民党内で進められているのはまさに茶番劇であり、なんでも『閣議決定』で進めるやり方は安倍政権と同じで、安倍を引き継ぐ岸田政権のこうした手法を絶対に認めてはならない」と怒りを込めて呼びかけた。
 立憲民主党の大河原雅子衆院議員は「安倍ブラック政治が確実に引き継がれている。『反撃能力』などという眉つばにごまかされるな」と批判。
 市民連合の中野晃一さん(上智大教授)は、「なぜ拙速にも安倍の国葬をやったのか」と切り出し、「安倍の信者は暴徒化しているのではないか。戦争が始まる前からこの国は借金漬けであり、中国との間で無茶をやろうとしている。安倍の政治は、結局のところアメリカのお先棒をかつぐものでしかなかった」と批判した。
 社民党党首の福島みずほ参院議員は「なぜ敵基地攻撃能力なのか」と切り出し、明日、閣議で「敵基地攻撃能力」の保持が決定される、と紹介し、「集団的自衛権の行使」を許さず、私たちこそが未来を切り拓き、平和をつくり出す、とアピールした。
 共産党の小池晃書記局長・参院議員も、明日、岸田内閣が「安保3文書」を閣議決定すると紹介し、「どこから見ても憲法違反だ。『専守防衛』の範囲内で、『敵基地攻撃』とか『集団的自衛権の行使』とか、5年間で43兆円の大軍拡などとんでもない」と批判。「戦争税・戦時国家」をあくまで拒否しようと呼びかけた。

戦争扇動と軍
事基地化反対
 「沖縄の風」の伊波洋一参院議員は「安保3文書」の改定は、「日本が敵を攻撃する国家になることを意味する」と語り「2027年~2032年までに日本が敵を攻撃する国になる」(相手は中国)と、警戒を促した。
 「2005年の『日米同盟 未来への選択』には海兵隊の撤退がうたわれていた。戦争ではなく9条が必要だ。今の時点でもアメリカは日本を救わない。中国と戦争してはならない。安保3文書に欠けているのは平和だ。日本の貿易総量の26・5%は中国との関係であり、この点から言っても東南アジア友好協力条約に書かれているような枠組みづくりが必要」と訴え、宮古、石垣だけではなく、日本全体が軍事基地になることを絶対に止めようとアピールした。             (K)

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