1.23予算国会開会日行動

改憲絶対阻止するぞ!
あらゆる悪法を葬り去ろう


 1月23日、第211通常国会(予算国会)が開会となった。岸田内閣の下で本格的な改憲・戦争国家づくりが進められることに正面から立ち向かうべき重大な意味を持った国会だ。この日、12時から衆院第二議員会館前で「軍拡やめろ! 辺野古新基地建設中止! 統一教会癒着徹底追及!いのちと暮らしを守れ!」国会開会日行動が行われた。戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委と、安倍9条改憲NO!全国市民アクションの共催で400人の労働者・市民が参加した。

「新しい戦前」
にさせないぞ
 最初に、総がかり行動実行委の高田健さんが主催者を代表してあいさつ。「岸田首相による官邸独裁はあまりにもひどい。閣議決定で何でも決めてしまうというのが、そのやり方だ。G7への歴訪、アメリカ訪問で安全保障3文書(国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛力整備計画)の報告をしてバイデンを喜ばせた。戦争の危機を感じさせる。タモリが言った『新しい戦前』という言葉はまともな声だ。若者もひしひしと危機感を感じる、と語るのは当然だ」。 
 「岸田首相は任期中の改憲、原発再稼働の促進、など庶民のいのちを軽視する姿勢が明らかだ」。「春闘は労働者が闘いとるものだ。政府と財界が賃金を上げるなどと言うのは、まやかしでしかない。安全保障が軍事費の問題に集約されてしまっている。外交をないがしろにして軍事力を高めることが抑止力というのが3文書の中身だ。与党にとっての『黄金の3年』など存在しない」と、高田さんは、軍拡・改憲の逆流を撃ち砕こうと呼びかけた。

岸田の悪政に
STOPを!
  立憲民主党の吉田忠智参院議員は「岸田内閣は、安倍を超えるほどの最悪ぶりだ。原発稼働期間の延長など、ひどい方針を打ち出している。日本の立ち位置が問われている。岸田政権には平和外交の姿が全く見えない。東アジアの危機をあおり、不安に乗じて安保関連3法案を独裁的に閣議決定した」と批判した。
 そして「憲法審査会は改憲ではなく、憲法を活かす場だ。改憲のための毎週開催など許さない」と強調した。
 日本共産党の山下芳生参院議員は、「岸田首相は米国で支持されたと国会でも支持を仰いでいるが、国会が先でしょと言いたい」と語り、「安保関連3法案は憲法違反だ。トマホークは攻撃兵器であって抑止力にはならない。集団的自衛権は敵基地攻撃能力と同じだ。たとえ攻撃されなくても戦争に導くことになる」と訴え、「タモリさんも『新しい戦前』と岸田軍拡を批判している。衆院解散を問うことも必要」と呼びかけた。
 続いて「沖縄の風」の高良鉄美参院議員が「戦争の惨禍が起きないように憲法を守らなければならない。沖縄では『弾道ミサイルが飛んでくるから』という理由で避難訓練が行われている。しかし問題は国民の人権を守らない違憲の政治だ。岸田政権は戦争をやろうとしているようだ」と危機感を表明した。
 社民党党首の福島みずほ参院議員は「通常国会を岸田内閣打倒の国会にしよう」と呼びかけ「攻められてはいないのに先制攻撃をかけるのが安保3文書だ」と批判した。福島議員は「岸田内閣は、教育に予算をまわさず、軍拡に税金を使っている。そして入管法や学術会議に手をつけている。今こそ憲法を守ろう」と語った。
 市民からは、新潟県市民連合、マスコミ文化情報労組会議、移住連が発言した。
 予算国会は、この日、1月23日から6月29日まで150日の長丁場だ。84兆円を超える予算案、提出される法案は60本、防衛協力基金、原子炉規制法改正案など、さらに2021年の通常国会で廃案となった入管・難民法改悪案の再提出なども予想される。長丁場の闘いとなるが、労働者・市民の力で悪法を葬り去るために、共に闘おう。(K)

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