2.4G7いらない!首都圏ネット発足集会
「提言」ではなく「廃止」の行動を
広島の仲間と共に闘おう
【東京】2月4日午後6時から、東京の文京区民センターで「G7いらない!首都圏ネットワーク」の発足集会が行われた。岸田首相が座長となって5月に広島で開催されるG7首脳会合(G7サミット)、そして全国14カ所で開催される各大臣級会合に抗議する労働者・学生・市民の行動を全国で作り上げていこう。この日の集会には54人の労働者、市民が参加した。司会はATTACジャパンの京極紀子さん。
すでに広島では市民の側から次のような訴えが発せられている。
「『唯一の原発被爆国』と喧伝し『最終的な核廃絶』というごまかしで市民を騙し続け、一方で米国の核抑止力の拡大に全面的に依拠し続けている日本政府の岸田首相が、自らの選挙区で見せかけの『反核』を演じるという欺瞞的姿勢が露骨に見える」「5月のG7サミットでは、インド太平洋諸国の軍事力を米国・NATOに統合し、中国・ロシア・朝鮮を封じ込めるという『新戦略構想』を強化するために、核抑止力の維持、強化がはかられようとしている。したがって、広島開催により、核兵器削減を議論することなどはありえない」。
「私たちはこのような状況を黙って見過ごすことはできないと考え、G7サミット開催1週間前の2023年5月13日(土)~14日(日)に広島市内でG7サミットに抗議する大規模な市民集会を開催する計画である。この集会への幅広い市民の参加を呼びかけたい」。
G7サミット
を包囲しよう
この日の集会では、最初に小倉利丸さん(首都圏ネット)が「G7はなぜいらないのか」として問題提起。「G7がつくり出す、グローバルな多重危機――提言・参加ではなく非協力・廃止を」と呼びかけた。小倉さんはさらに「国家の思惑やナショナリズムから自分たちの立ち位置を明確に切り離すこと」を強調し、「G7レジームは、国連のグローバルガバナンスへのカウンターでありNGOの取り込みでもある」と指摘した。
「戦争に協力しない!させない!練馬アクションの池田五律さんは、「参戦国会議G7広島サミットに反対しよう」と呼びかけ、白川真澄さんは「グローバル化と経済安全保障」への批判的観点からG7について問題提起し、宮崎俊郎さんは「デジタル化で進む監視社会」という問題をアピールした。稲垣豊さんは、「気候戦争(クライメート・ウォー)」という観点からG7「気候クラブ」を批判した。問題は、G7への「対案」ではなく、それから完全に自立した労働者・民衆自身による「新しいオルタナティブ」へのチャレンジを運動と理論の両面から挑戦することだろう。
広島現地からオンラインで久野成章さんは、「G7広島サミットを包囲し岸田軍拡・増税政権を打倒しよう」とアピールした。
反核・平和・そして反原発の闘いをあらためて反サミットの重要な核心と位置づけ、ともに闘おう。 (K)
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