2.6辺野古実 防衛省申し入れ行動
【東京】2月6日午後6時半から、防衛省に対して「辺野古米軍基地、石垣島・馬毛島など自衛隊基地建設をやめろ」と辺野古実が申し入れ行動を行った。
主催者がまず、1・27日比谷集会などこの間の行動を紹介した。沖縄から平和連絡会の上間よし子さんが電話でアピールした。
「建白書提出から10年が過ぎた。自衛隊基地が進み、ますます事態は悪くなっている。米軍基地が削減されても自衛隊が肩代わりするのではないか。辺野古では日本の税金を使って米軍基地を作っている。埋め立ては辺野古側は85%が終っているとしているが、大浦湾側はまったく手がつかない。基地建設は完成しないのではないか。防衛費倍増問題など国会で論議することなく、閣議決定で決めるなんてとんでもない。辺野古基地建設を断念する請願署名をオンラインを含めて34万筆を集めている。全国で取り組んでほしい。一度戦争になったら止められない。みんなで勝利しよう」。
埋めるな連・首都圏が、3月1日~31日までアクションを起こして請願署名を進めると提起した。警視庁機動隊の沖縄派遣は違法だ、との裁判の取り組みの報告があった。今回の申し入れは「オスプレイの飛行反対」の日野市の未来を考える会(別掲載)とStop!辺野古キャンペーンが行った。持続した沖縄連帯運動を強化しよう。 (M)
内閣総理大臣 岸田文雄様
防衛大臣 浜田靖一様
要請書
陸自オスプレイV22の立川駐屯地への飛来・訓練の中止を求めます
1.昨年11月1日と2日、北関東防衛局は、立川駐屯地、周辺の8自治体を訪問して、陸自オスプレイV22が、1月から月に数回、立川に来て訓練をすると説明しました。しかしほんの20分の説明で、住民に対しては何ら説明もせず、まして了解も得ず、一方的に自治体に通告するやり方は、到底、容認できません。
沖縄普天間に米海兵隊MV22が強行配備された時も、横田基地に米空軍特殊作戦部隊CV22が強行配備された時も、欠陥オスプレイへの懸念が払しょくされないまま、多くの市民の恐怖と怒りの声を無視して強行されました。住民の生命の危険が及ぶ恐れのある計画には、事前に住民への説明と話し合いを持つことが、最低限、果たすべき義務です。
2.開発段階から、様々な欠陥が指摘されてきたオスプレイです。昨年1年(2022年)に限っても、MV22オスプレイは、アメリカとノルウェイで墜落事故を起こし、9人の死者を出しています。その後、10月には、アメリカでエンジンから出火し、クラスAという厳しい事故も起こしています。昨夏、CV22オスプレイはクラッチの不具合が指摘され、米軍はすべてのオスプレイを地上待機としたが、何ら原因が解明されないまま、2週間後には飛行を再開してしまいました。危機管理のお粗末さには、呆れるとしか言いようがありません。またCV22は、10月、南紀白浜空港に緊急着陸しました。2018年に横田基地に配備されてから緊急着陸は5回もありました。
3.なぜ、陸自V22オスプレイが木更津から立川に来て訓練をするか、北関東防衛局は、技能習得及び大規模災害時の輸送対策と説明しましたが、納得できません。
★オスプレイは災害時には役に立ちません。「役立たず!」と言われた実績があります。
★立川駐屯地、周辺8自治体の人口は100万を優に超え、人口密集地です。技能習得として有視界飛行、計器飛行など、飛行操縦の初心者が、緊急着陸の事態になれば、どこに降りられるのでしょうか。また、万が一、墜落事故を起こした場合の被害を考えると、ゾッとします。すでに、横田基地のオスプレイによって、住民は、騒音、低周波音、墜落や物資の落下の危険の恐怖に曝されています
★一方、防衛省の資料には、南西諸島で有事が起きた際のオスプレイの役割について、いち早く紛争地に飛んで人員・物資を運ぶ重要な役目を負っていると書かれています。普通のヘリよりも2倍も速く3倍も長く飛べるから、だそうです。併せて、横田基地配備のCV22が、無灯火訓練、低飛行、タッチアンドゴーなどの訓練をしていることを見れば、災害時のため、というより、紛争地に行っての役目の方が遥かに任務としては大きい、と判断せざるを得ません。つまり、災害のためを隠れみのにして、戦争のための訓練ではないですか。
4.周辺8自治体は、11月7日、「要請書」を提出、1月20日にも「再要請書」を提出しました。私たちも、地元の自治体への要請書を出し、当然、私たちの懸念は、8自治体の「要請書」に幾分なりとも反映されていると考えます。しかし、防衛局の対応は、全く住民への配慮は示されませんでした。
★訓練日の非公開…公開は初回のみ。1日に事前通告があり、あちこちで市民が怒りの抗議・監視する中、木更津から飛んできたV22オスプレイ1機は、お行儀よく駐屯地で離着陸訓練をして、そそくさと帰っていきました。しかし、その後、月に数回の飛来・訓練について、事前通告はなしという回答です。さまざまな約束事が順守されるかどうか、監視できないことに、市民の怒りは大きくなるばかりです。
★住宅地上空では、ヘリの転換はしないというが、米軍のオスプレイは守らず、やりたい放題。木更津での訓練実績からも、陸自オスプレイが守れる保証がありません。上昇経路には、住宅街も含まれる可能性があります。
★航空法の遵守についても同様に懸念を持たざるを得ません。
★木更津から、多摩川、幹線道路伝いに来る、としているが、幹線道路とは、どこを指すのかも不明。幹線道路だから安全、という保証もありません。
まだまだ不明な点を残し、説明も解決もしないまま、V22オスプレイが立川駐屯に飛来し、訓練を行うことを中止してください。
2023年2月6日
日野市の今と未来を考える会
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