東電は原発事故の責任を取れ!
福島原発事故から12年
本社前で追悼と抗議の集会
原発再稼働にしがみつく
政府・東電を絶対許さない
こんな政治をやめさせよう
新型原発開発は大軍拡とセット
汚染水の海洋投棄もやめろ
【東京】福島原発事故から12年後の3月11日、午後1時30分から「事故から12年、東京電力は福島原発事故の責任を取れ 追悼と東電抗議」の集会が、東京・新橋の東電本社前で行われた。114回目となる「追悼と東電抗議」の東電本店抗議行動だ。この日の行動には355人の労働者・市民が集まった。
主催者を代表して「経産省前テントひろば」の三上卓さんがあいさつ。「国民の意思を踏みにじって政府が原発回帰することなど簡単にできるものではない。多くの原発は止まったままだ。その背後にはさまざまな抵抗の闘いがある。未来があることに確信を持とう。運動が大きく広がっているとは言えないにしても、自信を持って立ち上がろう」と呼びかけた。
たんぽぽ舎の山崎さんは、「原発の新増設が思うようにいかないので老朽原発を40年以上も運転していく方針を打ち出した。東電経営陣に対する相応の経営責任を求める裁判が昨年勝訴している。裁判長の趣旨は『こんなことが続けば、この国は滅びる』というものだった。それは原子力規制法の精神をも破壊している、という危惧に発している。小型モジュール原発の開発は、原子力空母や原子力潜水艦を建造するという国の政策の大転換とセットのものだ」と批判した。
脱被ばく実現ネットの岡田さん(いわき市出身)は、「政府は『安全』を一方的に主張しているが緊急事態宣言をいまだに解除できない。海に汚染水を流すようなことを絶対にさせるな」と強調した。
被害者をだ
まらせる東電
次に鎌田慧さん(作家)が発言。「敵基地攻撃能力を唱え、戦争への道を歩んでいる政権が原発再稼働を強行するのは、運動がまだまだ弱いことに乗じたものだ。しかし私たちはあきらめることなく『放射能汚染水』の海洋投棄問題を追及しよう」と呼びかけた。茨城県議の玉造純一さんも東海原発からの「汚染水の海への垂れ流し」を糾弾し東海第二の再稼働を止めようと強調した。さらに柏崎刈羽原発に反対する在京者の会からも東電との闘いが呼びかけられた。
ジャーナリストの落合恵子さんはウクライナの原発がどういう状況になっているのか、とその危機を訴えた。日音協の人々からの「海に流すなよ」などのコーラスが行われた後、12年にわたって避難を強制されている人々から、被害者を攻撃して黙らせようとする東電への怒りが表明された。
福島原発事故についての国の責任を明らかにしようとする裁判では、「事故が確実に起きるとは言えなかったから国家責任はない」などという主張が行われている。こうした論理は加害者責任を事実において拒否し、被害者の権利を認めないことを意味する。
集会ではさらに、餓死をふくめて原発事故で生命を奪われた動物たちに思いをはせる肉球新党の発言を受けた。
福島原発事故の責任を追及し、被害者の救済とすべての原発の廃炉のために共に行動を! (K)
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