勝利判決勝ち取る!

3.6関西生コン和歌山広域協組事件

 和歌山広域協組7・22弾圧事件(強要未遂・威力業務妨害)で3人が逮捕された事件の控訴審判決公判が3月6日大阪高裁であり、和歌山地裁判決を覆す勝利判決が出された。
 この事件は和歌山生コンクリート協同組合の幹部M氏が依頼したヤクザが、関西生コン組合事務所に押しかけ「武谷はいるか」と威嚇をしながら在籍確認を行ったことが発端だ。
 当然組合は抗議し、相手が指定した場所と日時に赴き交渉を申し入れた。ところがM氏はそんなことは知らないと開き直ったので、組合は激しく抗議したという。
 和歌山地裁判決では、武谷書記次長が懲役1年4月、大原執行委員が懲役10月、松村執行委員が懲役1年、3人とも執行猶予3年だった。

勝利判決に喜
びが爆発した
 判決内容の報告を待って裁判所前の若松浜公園に待機している人々のところに最初に出てきた坂田さん(関生支部副委員長)が「無罪です」と言ったとき、みんな信じられず一瞬静かになった。坂田さんはそれから無罪の垂れ幕を広げながら嬉しさを爆発させた。しばらくして当該の3人が出てきて、一人ずつ喜びを語った。この度の一連の関生弾圧裁判で、初めての完全無罪判決だった。
 弁護士さん3人の報告:最初裁判長が組合の行動は犯罪の構成要件には当たらないと言ったとき、驚いた。とてもうれしい。今後の裁判にいい影響を及ぼすのではないかと思う。この判決の重要な点は、産業別労働組合を認め、労使関係がなくても組合の団結権を認めたことだ。さらに、組合を脱退した元組合員の証言は信用できないとしたことも大きい。
 東京地裁で闘われている国家賠償訴訟の口答弁論が3月10日予定されているが、ここにもよい影響を与えることが期待される。         (T・T)

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