投書 2つの考え方

SМ

 いまの日本には対立する2つの考え方が存在する。1つは「力には力で」という考え方だ。敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有を認める自公の考え方がこれだ。一部のマスコミもこの考え方だといって良い。この考え方を進めていけば将来は核武装が必要だという考え方に必ずいきつくだろう。「核保有国に軍事力で対抗するには日本も核兵器を持つべきだ」という考え方に必ずいきつくだろう。
 この先に待っているのは核軍拡競争の道であり全面核戦争への道であると思う。もう1つは核兵器や軍事同盟を世界的になくしていこうとする道であり軍隊そのものを世界的になくしていこうとする道だ。「専守防衛」というのは2つの中間に存在する考え方であるといって良い。核兵器禁止条約はこれに近いものがあるが日本はこれに反対している。日本国憲法の9条もこれに近いものがあるが自衛隊や日米安保はこれと矛盾する。自民党などはこれを改正(改悪)しようとしている。  
 「力には力で」という考え方の人たちは日本による侵略戦争と植民地支配の歴史をいまだに反省していない。根本的な責任をいまだにとろうとしていない。これではアジア太平洋の被害者たちの信頼をえることは難しいだろう。殺されたアジア太平洋の2千万人となくなった日本の310万人はうかばれないだろう。
 私は敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有に反対する。「力には力で」という考え方に反対する。核兵器禁止条約に賛成する。世界の民衆の連帯で核兵器も軍事同盟も軍隊もない世界を実現しよう。「その時、あなたは何をしていたのか」。そういわれないように行動しよう。
  (2023年3月5日)

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