G7広島サミットいらない
戦争と搾取・差別の元凶
全世界の民衆と共にNOの意見表示を
3月25日、G7いらない!首都圏ネットワークは、文京シビックセンターで「G7いらない!広島は訴える! 3・25集会」を行った。
ネットは、5月19日~21日に開催される「G7広島サミット(主要国首脳会合)」が「山の頂上(サミット)と呼ぶ傲慢な人々が『核の傘』(英米仏は核保有国)を持って集まり、広島で『平和』(私たちにとっては戦争の話)を語るなど茶番でしかない」(ビラから)と厳しく批判し、軍都広島で長く運動を続けてこられた仲間を迎え、G7の問題を検証した。
主催者あいさつを京極紀子さん(首都圏ネットワーク)が行い、「5月13日~14日、『G7広島サミットを問う市民のつどい』を準備している。岸田首相は軍拡のために、被爆地ヒロシマを政治利用するな!G7はこれまでも世界各地で戦争や紛争の原因をつくりつづけ、貧困や環境破壊を繰り返してきた。こうした人たちによる談合を許さないし、一切の決定を委ねるつもりはない。岸田政権が戦争を支えることに反対だ」と訴えた。
軍都廣島からG7広島を問う
次に広島の3人から以下のような提起があった。
岡原美知子さん(日本軍「慰安婦」問題解決ひろしまネットワーク・事務局長)は、「軍都廣島からG7広島を問う」というテーマから、広島と軍の歴史的関係や侵略戦争と共に軍事施設、軍備増強されてきたことを語った。
さらに広島の原爆詩人、栗原貞子の作品「ヒロシマというとき」を紹介し、「栗原さんは『〈ああ ヒロシマ〉とやさしいこたえがかえって来るためには わたしたちは わたしたちの汚れた手を きよめねばならない』と訴えている。戦争を二度と起こしてはならないという思いが込められている」と強調した。
広島の反基地運動から
新田秀樹さん(ピースリンク広島・呉・岩国世話人)は、「広島の反基地運動から」というテーマから「①ピースリンクを結成(1989年)し、ストップ戦争への道!ヒロシマ講座、トマホークの配備を許すな!呉市民の会、岩国市職労平和研究所などともに基地監視、反戦アピールなどの取り組みをしてきたことを報告。
②原爆ドームを中心に40キロ県内に多くの軍事施設が存在していること。平和都市を名乗りながら核兵器廃絶が中心の広島市、岩国基地の拡大強化への加担などを批判した。
③再び広島・呉・岩国が戦争拠点になろうとしている。G7広島サミット=NATOの軍拡にヒロシマを利用させてはならない」と提起した。
反サミットスローガン
久野成章さん(8・6ヒロシマ平和へのつどい、ピースリンクヒロシマ・呉・岩国)は、実行委での討論を踏まえて個人的問題提起として「1931年の満州事変から92年、1941年の日米開戦から82年、1991年のソ連崩壊から32年。米中戦争を阻止することが日本の歴史的使命」であることを強調し、「岸田首相が務める一連のサミット行事に対する抗議行動の可視化によって、市民社会からの反転攻勢をしかけよう」と呼びかけた。
さらに実行委のスローガンを次のように提起した。
メインスローガン(確定)
★岸田首相は軍拡のために被爆地ヒロシマを政治利用するな!
①バイデン大統領は原爆無差別大量虐殺を謝罪せよ!
②岸田首相はアジア侵略・植民地支配を謝罪せよ!
③核武装国(米英仏印)首脳は広島に来るな!
④G7・NATO軍事同盟は核による脅し(平和に対する罪)をやめよ!
⑤暴力に抵抗しているウクライナとロシアの市民に連帯し、ロシア軍撤退による即時停戦を!
⑥すべての戦時および日常の性暴力と性搾取を根絶せよ!
サブスローガン(今後さらに検討)
①国際原子力マフィアを一掃し、核兵器と原発のない世界をつくろう!
②岸田首相は福島の放射能汚染水の海洋放出をやめよ!
③天皇は戦争責任・原爆招爆責任をはっきり認め、全ての被害者に謝罪せよ!
④岸田首相は日本軍「慰安婦」被害者に謝罪せよ!
⑤岸田首相は韓国徴用工の被害者に謝罪せよ!
⑥岸田首相は戦争を準備する国づくり・大軍拡をやめ、安保3文書を撤回せよ!
⑦岸田首相は沖縄を要塞化するな!沖縄を戦場化するな!
⑧日本政府と企業は、武器を作るな、売るな、輸出するな、輸入するな、使うな!
⑨国境を越えた民衆の連帯で、非核・非武装・非同盟・中立の東アジアを!
⑩化石燃料の使用をやめよ!G7諸国は気候債務に責任を負え!
⑪ジェンダー不平等をなくし、性的少数者の人権を守ろう!
アピールが大橋成子さん(PP研)、最後にG7広島サミットに反対する東京実行委員会から行われた。 (Y)
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