ウクライナ民衆連帯募金の呼びかけに応え、ウクライナの社会運動に連帯の募金を送ろう!

2・24〜5・24

投稿

 この募金運動が〝はじまるらしい〟〝あるらしい〟と及び聞いていましたが、3月末になってやっとはじまっていることを知りました。呼びかけ人・加藤直樹さんが第1回入金報告についての投稿を、Facebookの公開グループ「ウクライナ民衆連帯募金」を行ったことで開始していたことを知りました。この情報を本紙編集担当者に伝えました。編集部には、他所からもチラシなどが寄せられていたようですが、この募金運動の紹介の予定はないとのことで、私がこの「投稿」として行うことにしました。
 週刊「かけはし」では、昨年の3月28日号の記事「ウクライナ労働組合救援輸送隊へのカンパを―仏[連帯労組]国際部」で、送金先の口座番号などを明記したカンパの呼びかけを行っています。後に、その口座へ日本から送金することが容易ではないことがわかっています。この、連帯労組のカンパを編集部に紹介した方は、「かけはし」関係者を含め、日本の社会運動グループや活動家が連帯してカンパ運動を進めることを期待していたそうですが、それは実現できませんでした。
 「かけはし」では、昨年2月14日号の第4インター執行ビューロー声明以来、海外で発表された文章や日本での行動の報告記事などを掲載してきました。昨年3月7日号には、翻訳記事「『西側左翼へのキエフからの手紙』/ロシア社会主義運動の声明」を掲載しました。加藤直樹さんはこの記事を週刊かけはしHPで読み、独立系ジャーナリストの集団であるアジアプレス・インターナショナルのネット媒体に、「ウクライナの知識人から届いた手紙――小国が侵略されない世界を」として3月21日に寄稿されています。
 加藤さんはこの寄稿の冒頭に、「無名の著者による、しかし重要な文章が、誰も読まないような媒体に掲載されているということが、たまにある。今回、私が紹介したい文章もそんな場で発表されたものだ」と、結びの部分には「ウクライナ侵攻の終結が、別の大国による軍事支配や対立、別の愚行の始まりであっては意味がない。ビロウスは気候危機の解決のためにも国連の強化が必要だと書いている。人類は、軍事対立に血道を上げている場合ではないのだ」、「ビロウスはこの『手紙を』書き残して兵営に向かった。彼は最後に、仮にロシアがキエフを占領し、傀儡(かいらい)政権を樹立しても、私たちはそれと闘い続けると宣言し、ロシアの民衆に反戦運動に立ち上がるよう呼びかけている」と書かれています。
 「かけはし」紙上でのタイトルは「西側左翼」と表現されていますが、ビロウスはこれより広く、西側の反戦運動陣営に向けて呼びかけています。この「かけはし」ばかりではなく、日本ではさまざまな反戦運動陣営や活動家が海外の文章を読み、さまざまな方法で翻訳・共有をし、議論や行動を重ねていることを知っています。「左翼」には「断固として主義主張を曲げない」というイメージがあります。言い換えれば「他の主義主張は受け入れない」「聞かない」集団ではないかともみられているのではないでしょうか。
 私は、「かけはし」は聞かない集団ではなく、外部に開かれた社会運動の一翼であると考えて支持、投稿してきました。この社会を、小国が侵略されない世界とするために、「ウクライナの社会運動に連帯の募金を送ろう!」の呼びかけを「かけはし」読者に伝えることを要望します。
(4月9日 KJ)

資料

なぜ、ウクライナ「社会運動」に募金を送るの?
(&募金方法ガイド)2023年2月21日


*加藤直樹さんのアジアプレスの記事は次のURLで読めます。

https://www.asiapress.org/apn/2022/03/middle-east/ukraine/

*ビロウスの「『西側左翼へのキエフからの手紙』/ロシア社会主義運動の声明」は、『ウクライナ2014~2022―大ロシア主義と戦うウクライナとロシア・ベラルーシの人々』(柘植書房新社/2023年3月8日/編訳:国際問題研究会/A5並製/400頁/定価4000円+税)に、改訳され「キエフからの手紙 どのような連帯を求めているの」として所収されている。
https://tsugeshobo.com/index.php

 私たちは、加藤直樹(ノンフィクション作家)、杉原浩司(武器取引反対ネットワーク[NAJAT])、鈴木剛(労働運動家)を呼びかけ人とする有志です。2023年5月24日までと限定して、ウクライナのグループ「社会運動」への募金を呼びかけるために、「ウクライナ民衆募金」を立ち上げました。
 「社会運動」(ソツィアルニィ・ルフ、Sotsialniy Rukh:SR)は、幅広い民主的左派の立場から活動してきたグループです。労働運動を中心に、フェミニズム、反ファシズム、気候正義などのテーマに取り組んできました。メンバーの多くは若者です。侵攻後、メンバー一人ひとりがそれぞれの地域で侵略への抵抗や相互扶助の仕事を担いつつ、被害地域の住民支援を行い、ロシアの反戦運動と共同声明を出し、世界に向けてウクライナへの連帯を求めるメッセージを発信しています。同時に「社会運動」は、戦時下のどさくさに紛れた労働規制の緩和に反対するなどの活動を続けています。
 自決権を掲げて侵略に抵抗するとともに、ウクライナに人間的な社会をつくるために闘っているのです。
 「社会運動」に募金を送る理由は、第一に、ウクライナの民衆への支援として。日本の地方自治体が提携する現地の自治体に支援金を送るように、医療従事者団体が現地の病院に支援物資を送るように、私たちは民衆支援の一つのかたちとして「社会運動」への募金を呼びかけています。
 第二に、人間的な社会を求めて行動するウクライナの全ての人びとへの連帯として。侵略はいつか終わるでしょうが、ウクライナの再建もまた困難極まりないものになるはずです。
 そのとき、資本や国家の都合ではなく人間的な社会の実現を目指す活動が存在することは大きな意味をもちます。「社会運動」を窓口に、そうした活動へのエールを送りたいのです。
 「社会運動」は今、世界に向けて支援を求めています。すでに欧州の左派グループでつくる「Ukraine Socialist Solidarity Campaign」や韓国のグループ「社会進歩連帯」などが、「社会運動」への支援を行っています。日本からも連帯の募金を送ろうというのが、私たちの提案です。

 会計報告は期間中、数回に分けてこのnoteで行います。
 「ウクライナ民衆募金」は、5月24日までの募金呼びかけに活動を限定して集まった有志です。ご理解の上、ご協力をいただければ幸いです。

呼びかけ人
加藤直樹(ノンフィクション作家)
杉原浩司(武器取引反対ネットワーク[NAJAT])
鈴木剛(労働運動家)

呼びかけ:ウクライナ民衆連帯募金
https://note.com/uarentaibokin
uarentaibokin@gmail.com 

 ■募金方法は以下のとおりです。

〈ゆうちょ口座間送金用(郵便振替用)〉
記号 11340 番号 05430181 名義 カトウ ナオキ

〈他行からゆうちょ銀行への振り込み〉
店名 一三八(イチサンハチ)店番 138 普通 0543018  
名義 カトウ ナオキ

〈自宅PCやスマホから送金可能です〉
peatixから、クレジットカード、コンビニ払い、Paypal払いが可能です。

https://peatix.com/event/3506380/

 ※手数料(コンビニ払いは220円)がかかります。
 ※また、ご入金いただいた額から、peatixに支払う手数料(5%+99円)を差し引いた額が、ウクライナに送る金額になります。
 例1;peatixで1000円カンパを選択し、コンビニで支払う場合
 コンビニで、1000円+手数料220円=1220円をお支払いください。
 この場合、コンビニに220円、peatixに1000円支払われます。
 peatixが受け取った1000円のうち、99円+5%(50円)=199円をpeatixが受け取り、残額801円がウクライナへの募金額になります。
 例2;peatixで5000円カンパを選択し、コンビニで支払う場合
 コンビニで、5000円+手数料220円=5220円をお支払いください。
 この場合、コンビニに220円、peatixに5000円支払われます。
 peatixが受け取った5000円のうち、99円+5%(250円)349円をpeatixが受け取り、残額4651円がウクライナへの募金額になります。

編集部注:通信欄には「ウクライナ民衆募金」とご記入ください。

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