南西諸島の戦場化を許さない!安保関連3文書の閣議決定撤回!3・27集会

 【東京】3月27日午後6時半から、全水道会館大会議室で、「南西諸島の戦場化を許さない!安保関連3文書の閣議決定撤回!3・27集会」が主催:「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会で開催され105人が参加した。
 主催者あいさつの後、明真南斗さん(琉球新報記者)が「南西諸島の最前線基地化の現状」について、講演を行った。
 「南西シフト」の変容と加速。安保政策の大転換を受けて何を政府がしようとしているのか。安保関連3文書。①国家安全保障戦略②国家防衛戦略③防衛力整備計画。敵基地攻撃能力保有。防衛費大幅増。大転換を閣議決定で行った。
 その中に「沖縄文書」がある。沖縄県内に駐留する陸自部隊の増強。弾薬庫設置や補給体制の強化。南西地域への輸送力強化。有事には全国の部隊が機動展開。
 配備計画。2016年与那国島、2019年宮古島、2023年石垣島。沖縄本島(勝連分屯地、那覇駐屯地)。人口1700人の与那国島に200人の自衛隊員。石垣島では3月16日に、陸自ミサイル基地が開設された。基地のある島へスタートライン。南西の空白は埋められ、今後も増強される。南西諸島に拠点を作り、継戦能力を持ち、本当に戦える自衛隊へ。
 中国との半年から1年の長期戦を想定している。与那国、宮古、石垣の住民約12万人を九州に6日間で避難させるとしていたが避難できるのか。住民のことは考えていない。自衛隊基地の増強は平時の基地負担を増やし、有事の危険性を高める。米中の二者択一を越えていかなければならない。
 続いて、沖縄からオンラインで基地建設に反対する仲間たちから報告が行われた。
沖縄島から。宮城英和さん(「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」事務局長)。
沖縄島の中部にある三番目の人口12万人。エイサーや闘牛が盛ん。もずくは全国一。海兵隊の司令部がある。ベトナムやイラク戦争の時、攻撃基地として出撃している。その意味で加害者でもある。週2回バスで辺野古ゲート前座り込みに参加している。自衛隊勝連駐屯地に2024年にミサイル配備計画があり、反対運動を行っている。射撃訓練を行っている。それに対して、市民の会を発足させ、公民館で写真展をやっている。「住民に対する説明会を行え」と要求している。市長は「国の専権事項だ」と説明を拒否している。調査や監視行動。基地での工事で違法なことがあり、それに抗議して2週間工事をストップもさせた。
宮古島から。清水早子さん(ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会)。
 2019年3月、陸自駐屯地開設。陸自、地対艦ミサイル、地対空ミサイル、警備部隊。空自、警戒管制レーダー。2月19日、創設4年の式典を行った。市街戦の訓練をしていた。空砲のミサイル発射、司令部を宮古島につくる。日米共同訓練。去年4月、警備にライフル銃を所持するようになった。住民への監視・脅しだ。伝統行事に入って来ている。土地規制法によって、ゲート前行動を規制する可能性がある。与那国島では島を出るのならカネを出そうと言っている。避難の話が出ているが、5万5千人の入れるシェルターなんて作れない。宮古ではいつでも戦争ができる体制になっている。基地開設50周年でブルーインパルスが来た。宮古空港が軍事利用された。県が管理する下地空港は軍事利用できないことになっているので、管理を県から国にして軍事利用したがっている。軍拡が押し寄せている。基地撤去と戦争を止める行動をしていきたい。
 石垣島から。上原正光さん(基地いらないチーム石垣、農家)。
 3月16日に陸自石垣島駐屯地が開設された。2019年から工事が始まったがまだ未完成だ。3月5日、200台くらいの車両、18日に弾薬が搬入された。早朝から反対行動を行った。阻止行動はできなかった。門では小銃を構えている。情報が開示されていない。土地の買収、分からない。環境アセスをやっていない。主要な建物が立っている土地は元ゴルフ場で軟弱地盤で水が出る。射撃場は造成の段階。車両の洗浄をする排水の問題がある。まだ、運動の共有ができていない。沖縄島との連携を。韓国から行動に参加してくれた。台湾や韓国・済州島との共闘、アジア地域での取り組む必要がある。韓国SBSの取材があった。マスコミも注目している。日本全国での取り組みを。
与那国島から。狩野史江さん(与那国島の明るい未来を願うイソバの会)。
周囲27㎞、人口1700人の小さな島だ。2007年に哨戒艇が入り、大きな抗議行動を行った。2015年住民投票で負けた。2016年に陸自駐屯地が開設した。人口が減った。島は人手不足で活気がない。島に米軍が入ったり、戦車が走行した。ミサイル基地、滑走路、軍港を作ろうとしている。ミサイル基地、とんでもない。米軍はこまる。シェルターや避難所を作るというが違うのではないか。ぜひ与那国島に来てほしい。次にフォーラム平和・人権・環境、全労協、安保破棄中央実があいさつを行った。   (M)

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