4.18在日ミャンマー人が外務省要請行動
日本政府はミャンマー国民に届かぬ
軍経由の「人道支援」をやめろ!
【東京】4月18日午後3時半から、在日ミャンマー人たちが外務省前で緊急デモ。軍事クーデタによって実権を握ったミャンマーのテロリスト・軍事評議会(SAC)は4月11日午前7時ごろ、北西部ザガイン地域カンバルの村において空爆及びヘリによる機銃掃射を行い、住民ら160人以上が犠牲となった。この犠牲者数は2012年2月1日の軍事クーデター以降最大規模。
残虐極まりない虐殺行為を実行したテロリストSACに対して、在日ミャンマー人が空爆を非難し、制裁を含めた厳しい措置を日本政府に求めた。外務省を通じて岸田首相宛てに「暴力を許されないのはミャンマー人も同様」と、民主国家として毅然とした対応を要望する文書を提出した。
日本政府が支
えるのは誰か
少数民族の青年は、顔やシャツに血を模したケチャップのようなものを塗り抗議。若い女性が「日本に希望を持ってきたのに、クーデター以後日本政府は軍事政権と手を切っていない。ミャンマーの市民のために協力してほしい」と切々と訴えた。
その他、参加した人たちが次のような発言をした。
「G7外務省会議があったが、ミャンマー国軍による非人道的な行為は問題にされなかった。ウクライナ人の命もミャンマー人の命も同じではないか」。
「ODAで使われている援助金はあなた達の税金だ。それがミャンマー軍に渡り、市民の弾圧に使われている。なぜ止めないのか」。
「ミャンマーテロ軍の士官生が、日本に来て訓練を受けている。許されない。麻生副総理がミャンマー国軍から勲章をもらった。なぜこんなことが起きているのか」。
そして、全体で以下のスローガンを外務省に向けて訴えた。
①日本政府は、空爆による大量虐殺をしているミャンマーテロ軍を制裁しろ②日本政府はミャンマー国民統一政府NUGを認めろ③国民に届いていないミャンマーテロ軍経由の人道支援をやめろ④被害を受けた地域への人道支援はNUG駐日事務所と連携しろ⑤日本政府は、国際司法制度を効果的に機能するために、国際社会と協力しろ⑥ミャンマーの平和、人権、民主主義のために、有効な政策を実施しろ。
4・18ミャンマー軍 日本支援の病院を攻撃、15歳の少年死亡
そして、この行動の同じ日(4月18日)に日本の支援で作られた病院をミャンマー軍が戦闘ヘリで攻撃し、死者が出た。日本政府は見て見ぬふりをするのか。断固として、ミャンマー軍に抗議し、ただちに関係を断て。 (M)
以下、報じられた内容。
マグウェ管区ミャイン郡区マジーカン村で4月18日、ミャンマー軍が村内の病院を攻撃し15歳の少年が死亡した。
被害にあった病院は日本政府開発援助(ODA)により2014年に建設されたもので、地域の中核となる医療機関だった。当時、200人以上の患者や医療関係者が現場にいたとみられる。
ミャンマー軍は戦闘ヘリ2機で空爆したほか、地上からも200人の兵士が銃撃を繰り返し30人の医療関係者や住民が逮捕された。
民主派の国民統一政府(NUG)チョー・ゾー報道官は「ミャンマー軍のテロ行為は戦争法にも反するもので、決して許すことはできない」と非難する声明を発表。在ミャンマー日本国大使館も「攻撃が事実であれば遺憾だ」とし、軍に情報提供を求めている。
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