4.26原発被ばく労働者春闘行動

賃金を上げろ あらかぶさんに賠償を行え
東電・経産省の反動化許すな

 【東京】4月26日、「原発労働者の賃金を上げろ!東電・九電はあらかぶさんに賠償を行え!被ばく労働者の労働条件改善を求める4・26春闘行動★報告集会」が、午後6時半から東京・文京区民センターで開催された。主催は被ばく労働を考えるネットワーク。
 この日は午後1時半から竹中工務店東京本店前での「団交に応じろ!社前行動」、午後3時からは虎の門の原子力損害賠償・廃炉等支援機構前での行動、さらに午後4時頃からの霞が関の経済産業省・資源エネルギー庁前でのアピールと、そして報告集会というスケジュール。この日の行動では、初めて東電の元請企業の竹中工務店との交渉が行われることになった」と報告。4月7日にユニオンが東京都労委に不当労働行為救済命令を申し立て、受理され、6月中にも第1回調査が開かれる予定である、と説明された。
 4月10日には、「被ばく労働を考えるネットワーク」として「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」に電話したところ、「要請の内容について検討したいのでFAXで送ってほしい」との要請があり、「要請書」を送った。要請書の要旨は「機構は、廃炉計画や事業内容の妥当性について東電を監督・指導する立場にあり、その責任がある」「東電が下請け労働者の賃金向上ができるための努力を行なうよう、強く指導すること」、「廃炉作業は国費を利用した事実上の公共事業であり、東電に対し情報公開を行うよう指導すること」などの要請をしている。
 4月12日には経産省要請行動が行われることになっていた。しかし経産省・資源エネルギー庁は、これまで行われていた個別の対面形式による対応を拒否するようになった、ということだ。東電は明らかに、その姿勢を硬化させている。集会ではこうした動きの中で、「あらかぶさん」本人からの自信に満ちた発言が表明され、大きな拍手を受けた。
 同時に、池田実さんは、報告の中で「『安全』に関して、作業期間全体にわたるリスク低減を踏まえて作業期間を長期化させないことが重要であり、そのために過剰な安全対策を避け、最適な安全対策を講じること……が必要」などと、「安全」は二の次と主張していることを指摘した。
 事態はきわめて流動的である。あらかぶさんの闘いがもたらした成果と、同時にこの局面において、原発推進の資本の側からする新たな攻勢に対して闘いぬく準備を、ともに進めていこう。        (K)

被ばく労働者の労働条件改善を求めて東電、経産省をさらに追及

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