核大国・戦争国家首脳会議にNO!
G7いらない首都圏ネット
5.21戦争会議などいらない東京でも批判のアピール
労働者・民衆の連帯で平和をつくろう
【東京】5月21日、G7いらない!首都圏ネットワークは、新宿アルタ前で「反G7新宿リレートーク」を行った。
ネットは、5月13日の「岸田首相は軍拡のために被爆地ヒロシマを政治利用するな!」シンポジウム(広島・アステールプラザ)で「G7広島サミットを問う市民のつどい宣言」を採択し、続く5月14日には「原爆ドーム前集会 市民の連帯で核兵器・原発・軍隊のない東アジアをつくろう」デモ(広島市)を行った。
この連続行動の成果を確認し、本日、広島で行われているG7に対して「世界中の戦争・貧困・環境破壊などに加担し続けるG7は、国際法上、何の正統性も持たない集団です。そんなG7会合が広島で行われる当日、東京からも反対の声をあげます」と呼びかけ、リレートークを取り組んだ。
世界各地で行われているG7に抗議するナベ・フライパンたたきに連帯して、ネットの仲間によるパフォーマンスからリレートークは始まり、全体で「NOG7!NOG7!」のコールを響かせた。ネットの仲間たちによって次々とアピールが続いた。
核大国による
核廃絶のデマ
小倉利丸さん(ネット)は、「G7は、今日で終わりではない。日本は議長国として仕切ることになる。メディアの報道は、あたかも祭りさわぎのように報道しているが、広島は戒厳令状況であり、店が閉まり、仕事も休みにさせられている。東京でもテロ対策と称して警察の監視、管理が続いている。G7では岸田首相が『核廃絶』などとデマをスローガンとして掲げた。G7は一度として核を捨てたことはない。広島でG7が開催されれば、核廃絶に一歩でも進むのではないかと、メディアを巻き込みプロパガンダとして強行した。実際に核廃絶に向かう声明も出されなかった。核廃絶の運動を続けてきた日本の主な団体がG7にありえない期待をしてしまった。メディアによる報道も含めて岸田のありえない核廃絶というデマに加担してしまった」ことを明らかにした。
「第二次大戦以降の世界の戦争は、核は一発も使われていないが、核実験は多くの地域、国で行われ、劣化ウラン弾のような核被害をもたらすものも使っている。多くの列強核保有国や核の傘にある国々が核兵器さえ使わなければ、いかなる非人道的な通常兵器を使ってもいいんだ、という主張をしてきた。結果として通常兵器の技術力と殺傷力は、ますます高まった。G7は、戦争を一貫して主導してきた。議長国の日本は、12月まで安保三文書の現実化など様々な問題を繰り広げようとする。だからこそG7に対する期待、お願い、提言などの態度をとるのではなく、明確にG7はいらないと言っていかなければならない。お前らは、密談のような会議をやめて、さっさと国に帰れ。武器を置け、軍隊を解散せよと声を上げていこう」とアピール。
戦争国家には
平和は作れぬ
京極紀子さん(ネット)は、「5月13日のシンポジウム(200人)、5月14日のデモ(170人)を行い、広島で『G7はいらない』の声をあげてきた。市内は、全国から警察が集められ2万4000人の警備を行っていた。G7開催期間、企業は休業に追い込まれ、野球は中止、学校は休校、交通規制の強化などやりたい放題だ。市民にとって『歓迎』どころか、ほとんど迷惑だ。昨日、ウクライナのゼレンスキーがG7に参加し、ウクライナの戦争を支援する会議であることが明確になった。広島の人たちは、こんな会議に怒りを持っている」と批判した。
さらに「集いは、広島の被害だけではなく、広島の加害責任についても問題意識として持ってきた。岸田は、広島が自分のふるさとだと言っているが、一度も広島に住んだことはない。選挙区が広島だけで、広島を利用している。平和とは真っ向から逆行している。トップダウンで決めるG7は、私たちと相容れない」と発言した。
中国に依存す
るG7の実態
稲垣豊さん(ネット)は、G7宣言が言うサプライチェーンを一国(中国)に集中せず多国化することの狙いを暴いた。
「洞爺湖サミット(2008年7月)抗議に参加したスーザン・ジョージさん(フランス)が、『世界の金融体制は危機に瀕している』と述べていた。2か月後にリーマンショックが発生し、世界中が金融危機に入っていった。その後、資本主義体制を支えるためにサミット体制を作りあげてきた。G7広島宣言は、『金融体制は強固だ』と言っている。洞爺湖サミットでも同じことを言っていた。常に不安定な状態から逃れることはできない。だからG7の利害関係を調整しながらグローバルサウスとも調整しながら生き延びようとしている」。
「G7は、あたかも脱中国を言っているようにみえるが、金儲けをしてきたのはG7だ。中国共産党政権の労働者弾圧がなければG7の経済繁栄もなかった。中国に依存してきたのがG7の姿だ。現在、中国は20年かけて経済成長し、軍事的力も大きくなってきている、だからG7はなんとかしなければならないと言っているのが現実だ。『しっぺ返し』でしかない。中国は自由も民主主義もない、労働者は弾圧されている。G7が言う『自由と民主主義』は、金儲けのためでしかない。台湾、中国の人たちが平和的な話し合いによって関係を作っていくことをサポートしていくことが、日本の運動の役割だ。主権は一人一人にある。だが中国、そして香港では6・4天安門事件追悼もできない状態が続いている。G7は民衆の声にはほとんど無関心だ。G7の中国包囲網は欺瞞でしかない。中国、沖縄、台湾で一人一人が主権を行使できる社会を作っていこう」と訴えた。
続いてトークは、5月20日の広島現地デモに参加した仲間、新宿御苑への放射能汚染土持ち込みに反対する会、G7に反対する大学生、茨城の仲間から発言があった。
「NО G7のうた」を参加者全体で唄い、G7抗議をしめくくった。 (Y)

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