入管法改悪案絶対阻止へ 人権否定を許すな

6・6立憲が法務大臣への問責決議提出

入管法改悪案を阻止するぞ

6.1 参院法務委員長の解任決議案を提出

 【東京】6月1日、与党側が参議院法務委員会での採決を提案したのに対し、改正案に反対する立憲民主党は応じられないとして、採決を阻止するため、法務委員長の解任決議案を提出した。しかし、6月2日の参院本会議で、与党側は否決し、6月6日に委員会で強行採決を狙っている。
 石川大我さん(立憲、参議院議員)が6月2日にTwitterで状況を報告している。
 「午前の本会議では法務委員長の解任決議案が残念ながら否決されましたが、いまの法務委員会は正常な委員会運営が行われているとは到底思えません。この程度の審議を以て、『質疑は充分に尽くされた』とはどう考えても同意などできません。むしろ、当然ですが圧倒的に足りません。 にも関わらず、委員長職権で強行採決など言語道断。ところが、先ほど、『6月6日に委員長職権で強行採決決定』の案内が届いてしまいました」。
 「『生命の尊厳』を大切にする公明党の委員長が、まるで死刑のボタンを押すような法案を職権で通すことに、非常に悲しみと怒りを覚えます。 3案一括(政府案、野党案2案)で審議を行なってきた参議院法務委員会、採決されるのは閣法(政府案)の入管法改正案のみです。6月6日、10時から23委員会室で採決が行われます。皆さん、どうか最後の最後まで共に頑張りましょう!」。
 何としても、入管法改悪案の成立を阻止しよう。(M)

難民認定を拒否する入管当局
改案の成立にSTOPを!
難民の権利を守りぬこう

 【東京】入管法の改悪案は5月12日から参議院で審議が始まった。しかし、最初に問題になったのは、5月16日の参院法務委員会で、梅村みずほ(日本維新の会、参院議員)が「2021年に名古屋出入国在留管理局で病死したスリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさんについて、ハンガーストライキによる体調不良によって亡くなったのかもしれない」との発言。ウィシュマさんの遺族などが強く抗議。維新は18日、梅村議員を参院法務委の委員から更迭すると発表した。
 そして、 参与員を務めるNPО法人「難民を助ける会」の名誉会長、柳瀬房子が「難民をほとんど見つけることができません」と国会で断言した。
 柳瀬・難民審査参与員は、審査全体の4分の1に関与していた。現役参与員や経験者の中からは、自分たちの所には審査がほとんど回ってこなかった事実が明らかにされた。これは難民を認定しない参与員に入管が意図的に振り分けたとしか言いようがない。難民弁護団は「改正案の前提が崩壊した」とする声明を発表した(別掲載)。問題は参与員制度そのもののあり方にも波及し始めた。             (М)

名古屋入管に収容され死亡したスリランカ人・ウィシュマさんの妹が政府の責任を追及し、法案反対を訴える(6.5国会前 5500人参加)
ミャンマー人・ショーさんが入管法改正を阻止する決意表明(6.5国会前)

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