袴田再審へ 5.29第2回三者協議(裁判所・弁護側・検察側)が開かれる

  袴田さんは出廷免除に

 【静岡】5月29日、静岡地裁での再審裁判が確定した袴田事件の裁判開始へ向けた裁判所・弁護側・検察側による2回目の三者協議が静岡地裁で開かれた。袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会、国民救援会静岡県本部などの支援団体は、弁護団や袴田秀子さんを三者協議が行われる静岡地裁門前まで見送る激励行動を行った。協議終了後、地裁近くの会場で弁護団と秀子さんは三者協議に関して報告・記者会見を行った。

「出廷強制」は
考えていない
 三者協議では、4月10日の第1回三者協議において弁護側が裁判所に求めていた袴田さんの出廷免除について国井恒志裁判長は「(袴田さんの出廷を)強制するようなことは考えていない」と述べたという。刑事訴訟法第451条第3項では「……心神喪失状態に陥ってその回復の見込みがないときは被告人の出頭がなくても審判をすることができる」とされている。
また、裁判所から事件の経緯や内容などを説明する冒頭陳述の案を7月10日までに提出するよう求められ、弁護側は提出する予定だが検察側は期日までに出すか明らかにしなかった。

検察は再審

妨害をやめろ
 検察は、第1回協議においても再審公判における主張と立証の方針に加え、取り調べを請求する証拠の範囲についても7月10日に示すとしていた。再審が確定してなお、あれこれと早期の再審開始を妨げる検察に怒りが沸く。無実の袴田巌さんの完全無罪判決を勝ち取るまでガンバロウ!
          (S)

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