6.7委員会採決を許すな
入管法改悪案反対
4000人が抗議の声
【東京】6月7日午後7時から、国会議事堂前で「入管法改悪案の委員会採決、本会議採決を阻止しよう」集会が開かれ4000人が集まった。
瀬戸大作さん(反貧困ネット)が「一昨日(6月5日)はここに5500人が集まり、6月6日の委員会での採決を阻止しようと呼びかけた。立憲が法務大臣の問責決議を出してくれたので、委員会がストップし、採決がのびた。野党と市民がつくってきている。昨日、議員会館前でシットインがあり、そこで国会前集会を決めた。地域でスタンディングが増え、道行く人々と対話が増えている。入管が事実をねじ曲げていることに気づいている。参院本会議で法務大臣への問責決議が否決されたので、明日が勝負の時になった。朝10時から法務委員会があり採決される。採決されないように最後まで声をあげていきたい。今日も、『入管に呼ばれ、恐くて眠れない』と連絡が入った。共に生きていける、結果を作りたい。誰も殺すな」と述べた。
入管行政は問題
だらけ!人権守れ
平和フォーラムの藤本さんが発言。「与党は明日にも強行採決しようとしている。しかし、様々な問題が明らかになっている。立法事実がない。入管行政は日本の敗戦によって、朝鮮人を追い返すことから始まっている。自らの植民地支配が招いた問題ではなかったのか。多くの人権侵害を引き起こしていた。今でも差別を作り出し、ヘイトスピーチが繰り返されている。朝鮮、アイヌ、部落、障がい者、女性、LGBTなどの差別がある。しっかり向き合ってこなかった。差別の種を残してきた」。
「難民の子どもの声を聞いたことがある。サッカー選手や看護師になりたいと勉強をがんばっても仕事につけない。学びの目的を奪っている。5月に、こども基本法が施行されたが、日本政府は建前と本音を使い分けている。入管法改正阻止にむけてがんばろう」。
全国の仲間とと
もに法案廃案へ
石橋みちひろさん(立憲、参院議員)が「今日の法務大臣への問責決議案を最終的に出すことができたのは皆さんの声援のおかげだ。政府案は絶対だめだ、廃案だ。野党案こそ成立させるべきだ。全国各地で集会が行われた。もう入管には任せておけない。第三者委員会を立ち上げて、国際基準に乗っ取って、人権を守って、保護すべき人をちゃんと保護すべき。私たちは決してあきらめない。これからも闘っていきたい」と述べた。
吉良よし子さん(共産党、参議院議員)が法務大臣への問責決議案に対して公明党のみが反対意見を述べ、自民党は無視したことを明らかにし与党の姿勢を批判した。高良鉄美さん(沖縄の風、参議院議員)などの発言が続いた。
安田菜津紀さん、弁護士の西山さんなどの発言、そして在日コリアンの声明が読み上げられた。移住連、弁護士の全難連の渡辺さんの発言が続いた。最後に鳥井一平さんが明日の10時からの法務委員会の採決を阻止しようと行動提起し「採決ノー 入管法改悪反対」のコールを行った。集会の終了は午後9時を過ぎていた。 (M)

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