6.5国会前に5500人
参議院法務委員会の採決を阻止しよう
【東京】6月5日午後7時から、国会議事堂前で「入管法改悪案の委員会採決、本会議採決を阻止しよう」集会が開かれ4000人が集まった。 瀬戸大作さん(反貧困ネット)が「6月1日法務委員会での強行採決を止めた。立憲が法務委員長の問責決議を出したからだ。6月6日に委員会での強行採決が予定されている。止めるために法務大臣の問責決議を出してほしい。しかし、まだ決まっていない。全国で70団体が週末に行動を起こした。2年前より多くなっている。最後の最後まで闘う」と最初にあいさつした。
ミャンマー人のミョーさんは「昨年9月に、助けてもらわなかったら、今どこにいるか分からない。日本からミャンマーに返されたら命を落としていたかもしれない」と自身の置かれている厳しい現実について語った。
日本ペンクラブ会長のメッセージが披露された。移住連の事務局長。「立法の事実が崩壊した。難民審査のあり方、大阪入管の泥酔医師の問題など。これの背景には外国人差別と管理の問題の歴史がある。しかし、希望を持っている。市民が立ち上がりリレートークで訴えた。SNSやシットインで幅広く結集している。2年前の2倍の署名が集まっている。野党の対案に希望がある。難民審査の第三者機関の設置や国際人権基準に乗っ取った入管行政。並行審議が行われた。仮放免の子どもたちの保護はすぐに実施すべきだ。家族も特別在留許可を与えるべきだ。強制採決は許せない。廃案へ」。
改悪NO!
採決NO!
石川大我さん(立憲、参議院議員)が法務委員長の解任決議提出の経過を説明し、何としても法案を廃案へと訴えた。
仁比聡平さん(共産党、参院議員)が「明日の朝、委員会採決の予定だ。3つの大問題がある。①大阪入管で酒酔い医師が診療していた問題。早くからこの事実を知っていたが改善できているといって法案を出してきた。②柳瀬参与員の難民審査のずさんな実態が明らかになった。③難民審査にノルマがあった。450人の目標をもっていた。仮放免を取り消し、送還ありきだ。野党対案を実現しよう」と話した。
社民党の福島みずほ議員と大椿ゆう子議員が発言。「難民をなぜ認めないのか。500人の審査を一年半ではできない。大阪入管に視察にいった。ウィシュマさんをなぜ放置したのか。廃案に向けて徹底的に闘う」。
れいわ新選組の木村英子さん(参院議員)が「私は介護者がいないと命をつなげない。野党案を進めていく。問責決議を出したい」と発言した。
「沖縄の風」の高良鉄美参議院議員が「人の命、尊厳が大事だ」と入管法改悪案を批判した。
名古屋入管で収容中に死亡したスリランカ人のウィシュマさんの妹さんたちも参加し、「姉の死亡の原因は究明されていない。それをそのままにした入管法の改正を許せない」と訴えた。LGBT差別と闘う学生は「外国人移民、LGBTへのレイシズム・ヘイトと闘う。人間としての尊厳を求めて闘う」と述べた。このほか、外国人難民と結婚した女性の訴え、無国籍者からのメッセージなどたくさんの参加者の発言が続いた。
「すべての人の命を守れ。人権守れ、強行採決絶対反対、入管法改悪反対、強制送還絶対やめろ」のコールを繰り返した。最後に鳥井一平さんが「入管法改悪ノー 採決ノー」のコールで閉めた。集会は予定時間の午後8時を大きく超えて9時半過ぎに終えた。(M)

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