六・四天安門事件34周年記念集会
キャンドルナイト「記憶を継承し、共に歩む」
【東京】6月4日午後6時から、JR新宿駅南口において、在日中国人、香港人らによって、追悼キャンドル行動が行われ、たくさんの人が集まった。21年末に香港大学から警察が撤去した天安門広場の犠牲者を追悼する「恥辱の塔」を描いたバナーとレプリカに飾られた「民主の女神像」を模したプリント、天安門事件で殺された人々の写真、天安門事件を扱った書籍の展示、この間の逮捕されている活動家へハガキを送るワークショップ、民主化支援の版画アートTシャツや絵葉書の販売などが行われた。8年間も投獄され獄死した劉暁波さん(ノーベル平和賞受賞者)の写真や「『中国民主建設』中国の民主化を」のポスター、「六四天安門虐殺を忘れるな!!」の横断幕が掲げられた。また89年民主化運動の学生リーダーの一人である王丹氏が8年前に起こした性暴力事件を告発する6・4×Metooのポスターなど中国人フェミニストたちの奮闘も見られた。
中国本土で追悼の意思を示した女性がすぐに拘束されたこと、香港においても、追悼の意思を示そうとすると警察に拘束されたというニュースが流れた。
当日配られたチラシを以下に掲載する。 (M)
なぜ、我々はここにいるのか
2022年11月30日、東京。白紙運動に参加した若者たちが新宿南口で高く掲げた宣誓書にはこう書かれていました。「私たちはウイグル人と一緒に、チベット人と一緒に、香港人と一緒に、台湾人と一緒に……全世界の独裁、暴力への反抗、独裁に反抗する人々と共にある」
白紙運動は、中国の大都市の人々が富士康(フォックスコン)の労働者から反抗の可能性を見出し、海外の華人が中国の中産階級と感情的なつながりを得て、行動し発言する勇気を持つきっかけとなりました。女性の権利運動や少数民族など多様な観点が抗議活動で広く実践され、抗議の方法もオフラインでの携帯活動を通じて進化し、より包摂的で洞察力のあるものになりました。
天安門広場や長安街から紅色の血が洗い流され、香港の「国殤之柱(国殤の柱)」や支連会、六四記念館が次々と封鎖される中、白色のロックダウンの歴史が独裁的な記憶洗浄によって消されつつあります。街頭で抗議する者たちは拘束され、清算され、終わりの見えない苦境の中で、人々の生活は毛ほども進歩せず、尊厳や自由は言うまでもありませんでした。農民たちは「退林還耕(緑地を耕作地へ変える)」運動で苦しめられ、労働者たちは尊厳ある賃金や保証を得ることができず、高齢者たちの医療保険はますます悪化している……私たちは問います。六四以降の30年余りで、中国はよくなったでしょうか?それどころか、中国は清末以来現在に至るまで一体何がよくなったのでしょうか?
2022年6月4日、香港人は「光復香港時代革命」の旗を掲げて東京の街頭に立ち上がりました。わたしたちは知っています。「平反六四(六四の想起)」と中国の民主化推進のために香港は30年以上も粘り強く取り組んできました。34歳目には中国の若者自身が追悼の大旗を再び掲げ直し、中国民主化を支援し、同時に各地域被抑圧民族の自決権を尊重するべきです。
外部からは、現在抗議している若者たちが八九六四世代と断絶しており抗議経験や理念が伝承されないことを心配する声もありましたが、八九年以降の世代交代を振り返ると、現在の若者こそ最も決断力があることがわかります。全体主義の幻想が消え去った時こそ変革が訪れる時です。自己忘却や自己破壊へと人民を導く政権を前にして、追悼こそが人々の「自助能力」を強化する唯一の方法です。香港の封鎖されたヴィクトリア公園の外では、人々が燭光を灯し、今やその火は海外のあらゆる華人のいる街角まで延焼しています!私たちは、六四が大学の寮でこっそりと回覧される機密文書、街角や路地裏でささやかれる「赤いカベの秘められた歴史」、そして中国共産党が秘匿する歴史的タブーでなくなることを望んでいます。
私たち海外にいる若者がすべきことは、六四の歴史的記憶を公共の場に持ち込み、議論し、追悼し、伝承することです。ポスト白紙の若者はここで、天安門広場での自由、民主への呼び声に応答する。
私たちは天安門の母たちと共にあり、彼女たちの喪失の痛みに応える。
私たちは李旺陽や中国の労働者たちと共にあり、彼らの努力と力を理解するする。
私たちは劉暁波や中国の知識人たちと共にあり、彼らの肩に立って思索する。
私たちは六四に参加したすべての市民と共にあり、彼らの素朴な改革要求に応える。
私たちは香港人と共にあり、彼らに代わって献灯を掲げる。
私たちはまだ獄中にいる抗議者たちと共にある。
私たちは台湾人と共にある。
私たちは被抑圧者と共にある。
私たちは全世界之独裁への反抗、暴力への反抗、独裁へ反抗する人々と共にある。
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