7.3辺野古実 月例防衛省申し入れ行動
辺野古に新基地作るな
自衛隊のミサイル配備をやめろ
【東京】7月3日午後6時半から、市ヶ谷の防衛省に対して、辺野古実が月例の申し入れ行動を行った。 最初に、辺野古実の構成団体のAWC(アジア共同行動)首都圏の仲間が「大浦湾の埋立に対して知事が不許可を出しているにもかかわらず、埋立のための土砂を仮置き場に置いている。それも遺骨混じりの土砂だ。そんなことは許せない。通常国会は閉会したが武器輸出の緩和をしようとしている。台湾有事を名目に軍事強化、改憲の動きを示す岸田政権は、マイナンバー問題で人々の信用を失っている。岸田政権を追い詰める闘いは沖縄の闘いと連帯するものでもある」と基調提起を行った。
6月23日は、沖縄では「慰霊の日」と言われる。しかし、沖縄戦司令官の牛島中将が自決しても、戦争継続を求めたので、戦争は終わらなかった。敗戦の日8月15日以後も久米島では日本軍による住民への虐殺があった。
宮森小学
校の悲劇
参加者から、宮森小学校への米軍ジェット機墜落事故について報告があった。
1959年6月30日、米軍のジェット機が嘉手納基地から飛び立った。4分後にエンジントラブルがあり、爆弾4発を積んでいたが海中に投棄した。ジェット機は宮森小学校の2階の校舎に突っ込んだ。死者、重軽傷者212人。この惨事を証言で伝えることにしている。基地があるから、こんなひどいことが起こるのだ。現在の問題でもある。
沖縄から
怒りの声
次に沖縄から照屋寛之さん(ミサイルからうるま市を守る会共同代表)が電話でアピール。
「沖縄は基地の島で、復帰後も日米安保の質草になった。南西諸島にミサイル基地を配備している。うるま市勝連地区でも基地建設の工事が進んでいる。住民説明会は一度も開かれていない。住民を無視して配備しようとしている。ウクライナ戦争でミサイルの残酷さが思い知らされている。ミサイル基地を日本の10カ所に作ろうとしているが、そのうち3つが沖縄だ。与那国では敵基地攻撃ミサイル配備だ」。
「発端は、2007年6月に、ケビン・メア元米国務省東アジア・太平洋局日本部長が与那国島にきた。海の深さを調べ、基地として使えるか調べた。2009年に石垣島に来たときは、反対の抗議行動によって、5時間も船から出さなかった。2010年に宮古島にもきた。この時はバーやクラブがあるか調べた。3島をミサイル基地として使うためだ。友好親善などと言う時は気をつけろ。米国の言うことならなんでも聞くと思っている。これと徹底的に闘っていかなければならない」。
「敵基地を撃つ能力の基地になることだ。これからもっと攻撃能力がアップされる。離島の人はどこにも逃げられない。安倍内閣でもできなかったことを岸田内閣はやっている。県外の皆さんの連帯が広がっている。沖縄の闘いは孤立した闘いではない」。
オスプレイ
を止めろ!
うちなんちゅの怒りと共にの会の古荘さんは「木更津のオスプレイが立川基地に来て訓練を三回行った。日野市の上空で転換モードで飛行していた。こうした飛行はしないという取り決めがあるにもかからずだ。防衛省に問い合わせれば、定期訓練だなどと言う。そんなことは納得できない。ちゃんとした説明会を行えと日野市議会に請願を提出したが、自民・公明の反対で否決した。4回目は中止になった。これは反対の声をあげているからだ。横田基地からもオスプレイが飛んでくる。騒音や事故が起きるのではないかと不安だ。横田・立川の両方からの飛行に反対だ。市を動かし、軍用機の飛行を止めたい」と報告し、8月12日、「自衛隊で何が起きているのか」三宅勝久さんの横田行動講演会(八王子市北野市民センター、京王線北野駅北口下車1分)への参加を呼びかけた。
石垣にPA
C3を配備
郵政シニアユニオンの棣棠さんが「6月19日から23日に、オール郵政の第19次派遣団にアイム女性部や4・18郵政反処分闘争の愛媛の仲間と石垣島を訪問した。北朝鮮が衛星を打ち上げるということで、それを迎撃するとして、PAC3を2機配備していた。そして、その事態が終わってもそのまま配備されている。自衛隊のミサイル基地の開所式をやったが、その後も弾薬庫を作っている。若手の自衛官の訓練をしたりもしている」と自衛隊基地の動きを報告した。
さらに「6月22から23日は慰霊の日。岸田首相が来るということで平和公園を占拠するような警察の警備がものすごかった。22日、56万筆の辺野古新基地建設反対の請願署名が門前払いにされた。それに抗議して緊急集会が開かれた。そして、国際反戦集会にも参加した。岸田首相のG7での広島に続き、沖縄を訪問し沖縄を取り込もうとしている」と岸田政権との闘いの重要性を訴えた。
「おきなわ」豊里友行写真展(7月14日~17日、本郷文化フォーラム・ホール、東京メトロ丸の内線・都営大江戸線「本郷三丁目駅」徒歩5分)の案内も行われた。
防衛省への申し入れはAWCなど三団体が行った。次回は8月7日月曜日午後6時半から。 (M)
辺野古新基地つくるな、屈することのない防衛省への抗議(7.3)
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