日韓労働者・市民の連帯で放射能汚染水海洋投棄やめろ

7.10首相官邸前で抗議の行動

韓国国会議員団が
「海を汚すな」の訴え

 【東京】7月10日、東京の首相官邸前で韓国の国会議員団が日本の市民団体と集会を行い、汚染水海洋放出計画の撤回を求めた。最大野党「共に民主党」と無所属の国会議員10人からなる「福島核汚染水海洋投棄阻止国会議員団」だ。
 7月10日正午から首相官邸前で始まった集会では、共に民主党のチュ・チョルヒョン議員は汚染水海洋放出について「世界の海を汚す反世界的かつ反人倫的な行為」とし、「世界の人びとが汚染水の投棄が海にとって深刻な脅威になるということに同意している」と主張した。
 また東電の計画が、国際的な安全基準に合致すると評価した国際原子力機関(IAEA)の包括報告書について、汚染水放出の免罪符と正当化の理由にはならないと強調し、環境と生命を守るためにアピールした。
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こんな暴挙許さない!汚染水を海に流すな(7.10)

「放射能汚染水を流すな!」
日韓交流集会で連帯の力

漁民たちの怒りに応えよう

 【東京】7月10日夜、東京・神田の連合会館で「放射能汚染水を流すな!日韓交流集会が開催された。主催はさようなら原発!1000万人アクション実行委員会、これ以上海を汚すな市民会議、原子力資料情報室、福島核汚染水海洋投棄阻止・訪日韓国議員団の4団体。

「安全性確保」
には根拠なし
 主催者あいさつを行った「さよなら原発1000万人アクション」の藤本泰成さんは、「日本政府は当該の同意なくして汚染水の海洋投棄をしない、と約束していたが、それは裏切られた。韓国では過半数の世論が海洋投棄に反対している」と厳しく抗議。
 「これ以上海を汚すな市民会議」の片岡輝美さん(在会津若松)は、「本日、首相官邸前で抗議の声をあげてきた。海に関係のない生命などない。太平洋諸国では事前に説明がなかったことにフラストレーションが拡がっている」との批判が紹介された。

韓国国会議員
のアピール
 韓国からは9人の国会議員を含む25人が参加した。その中には4人の漁民も含まれている。韓国の議員団は「日本政府のやり方に怒りが拡がっている。日本は太平洋の海洋諸国との関係を破壊した。国主催の会議では説明をしないが、地元の民間の人々が主催する会議では参加して、自分たちに都合のいいことだけ語っている。エネルギー庁、東電の説明には何一つ納得できない。エネ庁・東電に対してねばり強く説明を求める」と訴える。

IAEAの加
担を許さない
 原子力資料情報室の伴英幸さんは、「原発のゴミの海洋投棄を決定してから安全性の確保を主張するようになった。海洋投棄による『メリット』など何一つない。すべて一方的な説明に終わっている。意思決定の非民主主義的やり方の最たるものであり、2050年までに終わる可能性はきわめて低い」と説明した。
 伴さんはさらに、トリチウムは長期にわたって体内にとどまるが、IAEAはその毒性について真剣に調査していない、と批判した。
 太平洋を核の脅威から守るための連帯を!このアピールを日韓の漁民たちを先頭とするアジア・太平洋の共通のものにしよう。           (K)

日韓の議員・労働者・市民が放射能汚染水海洋投棄に怒りの訴え(7.10)

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