8.18汚染水を海に流すな官邸前行動と院内集会
これ以上、海を汚すな
韓国・東アジアの人々と連帯しよう
【東京】8月18日、汚染水を海に流すな・首相官邸前行動と院内集会が午前10時から12時まで行われ、「これ以上海を汚すな!市民会議」と「さよなら原発1000万人アクション」の呼びかけで300人が参加した。
午前10時から武藤類子さん(これ以上海を汚すな!市民会議)の司会で始まった官邸前要請行動では、主催者を代表して「これ以上海を汚すな市民会議」共同代表・いわき市議の佐藤和良さんがあいさつ。佐藤さんは「岸田首相は米国のキャンプデイビッドで行われる日米韓首脳会議にいっている。これは日米韓の軍事体制を一体化する会議だ。ここで汚染水放出の問題も話すと言われている。岸田首相がすべきことは米国大統領や韓国首相の声を聞くことではなく福島原発事故の被災者、避難者、漁民の声を聞き汚染水放出をやめることではないか」と強く訴えた。福島からはいわき、三春、会津の発言があった。
政府への要請書を「これ以上海を汚すな!市民会議」共同代表の織田千代さんが読み上げ参加者全員が怒りの声をあげて官邸前要請行動は終了した。
このあと参院議員会館に移り、11時過ぎから院内集会が始まった。主催者を代表して「さよなら原発1000万人アクション」の鎌田慧さんが発言。
鎌田さんは「130万トンにも及ぶ核汚染水は日本だけの問題ではない。世界中に被害を広げ、すべての人間にかかわる国際的な、この被害を絶対に止めなければならない」と強調し、「無責任な廃棄を認めてはならない」と呼びかけた。
いわき市の「これ以上海を汚すな!市民会議」からは「いかなる処分も行わないという約束はどうなっているのか。問題がないというのであれば希釈する必要があるのか」と疑問を投げかけられた。
経産省・東電
に要請書提出
その後、内閣総理大臣宛てと東電社長宛の「理解と合意なき汚染水の海洋放出をやめ、代替案の検討を求める要請書」を経済産業省と東電の担当者に読み上げて渡した。
国会議員からの連帯のあいさつは、立憲民主党衆院議員の山崎誠さん、立憲民主党の阿部知子衆院議員、日本共産党の岩淵友参院議員からも寄せられた。また、社民党の大椿ゆうこ参院議員からも支援のあいさつ。野党の議員は一様に、政府・与党議員の「ていねいに説明してきた」「関係者の合意なくしていかなる放出処分もしない」という言い訳がごまかしに過ぎなかったことを厳しく批判した。
大椿参院議員は「韓国では84%の人々が海洋投棄反対」と紹介。いわき市の米山さんは「トリチウムが人間にとって有害であることは明白であり、『科学的安全性』なるものには何の根拠もない」と鋭く批判した。さらに浪江町、いわき市、会津からかけつけた被災住民も「科学的に安全」なる言辞にはなんの科学的根拠もないと厳しくアピール。
また原子力規制を監視する市民の会、原子力資料情報室共同代表の伴英幸さん、海渡雄一弁護士も海洋投棄を厳しく批判する発言を行った。集会参加団体からは。FОEジャパンと東京都北区の会の仲間がアピールを行った。
韓国の漁民たち、農民たちとも連帯し原発汚染水海洋投棄に反対の声を広げよう。 (K)
岸田政権と東電の無責任な汚染水投棄方針に抗議(8.18)
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