「慰霊・追悼を許すな8・15反「靖国」行動

「平和」の名による戦争への道をはね返そう!

改憲・軍事大
国化と「慰霊」
 8月15日、国家による「慰霊・追悼」を許すな!8・15反「靖国」行動は、淡路公園で前段集会ならびに戦争・侵略のための靖国神社に向けて反「靖国」デモを行い、100人以上が参加した。
 この日、政府主催の全国戦没者追悼式典が日本武道館で行われ、天皇は「おことば」で「全国民と共に、心から追悼の意を表し、世界の平和とわが国の一層の発展を祈ります」と述べた。あいかわらずアジア・太平洋民衆に対する謝罪もなく、岸田政権が戦争国家化を加速している現在に対して支えぬき、天皇制の植民地支配の犯罪、戦争・戦後責任への居直りを続けた。
 岸田首相もアジア・太平洋民衆に対して謝罪せず、「積極的平和主義の旗の下、国際社会と手を携え、世界が直面するさまざまな課題の解決に全力で取り組む」と決意表明する始末だ。日本帝国主義の任務として米国とともにグローバル戦争への参画を実戦的に準備し、とりわけ対中国、対北朝鮮シフトを強化し、戦争挑発をしながら軍事大国化へと突進している。
 岸田首相は靖国神社に私費で玉串料を納め、靖国派にアプローチした。靖国派は高市早苗経済安全保障担当相、萩生田光一自民党政調会長、「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(国会議員67人、代理40人)が参拝した。連動して天皇主義者右翼の「日本会議」と「英霊にこたえる会」は、オンラインで「戦没者追悼国民集会」を行い「改憲実現」を強調した。
 このような天皇、岸田政権、天皇主義者、靖国派が一体となってアジア・太平洋侵略戦争に対する居直り、憲法9条改悪にむけたイベントに抗して実行委は、反「靖国」行動を貫徹した。

「対決点」とし
ての「慰霊」
 前段集会では、日韓民衆連帯全国ネットワーク、有事立法・治安弾圧を許すな!北部集会実行委員会から右翼による6・4反戦集会・デモ襲撃への抗議と報告、戦時下の現在を考える講座、ノー!ハプサ(NO!合祀)訴訟弁護団、共通番号いらないネット、日韓米首脳会談反対!8・17官邸前行動から発言があった。
 最後に「集会宣言文」が読み上げられ「『平和のための戦争』を美化する言説に抗し、あくまでも反戦の意志を掲げながら、国のための死を強いる国家のイデオロギーの今日展開と対決していかなければならない。……戦争政策が具体化しつつあるいま、国家による『慰霊』は、きわめて現実的な対決点である」ことを確認した。
 集会終了後、靖国神社に向けてデモに移った。天皇主義者たちは、集会開始からデモ中も含めて挑発を繰り返してきた。権力機動隊は、右翼をなだめながらデモ弾圧を強行してきた。デモ途中、仲間を不当逮捕した(抗議声明別掲/仲間は8月18日奪還された)。権力の不当逮捕、右翼と一体となったデモ妨害を許さない。 (Y)

【抗議声明】

8・15反「靖国」デモにおける不当弾圧・逮捕を許さない!


 8月15日、国家による「慰霊・追悼」を許すな! 8・15反「靖国」行動のデモにて、参加者一人が不当逮捕されました。私たちは警察による暴挙を許しません!
淡路公園で行われたデモの出発前の集会では、6・4の練馬における反基地デモにて、我々の仲間を襲撃した右翼のメンバーが、性懲りもなく登場して、私たちの集会を妨害しようとしてきました。
 また、デモの最中には、同じグループのメンバーが、自転車でデモ隊に突入してきました。警備の警察官は一応はそれを阻止しましたが、そのまま野放しにしていたために、再度の突入を許しました。
 警察はデモ参加者に対して「速く歩け」「間を空けるな」といった執拗な干渉を大声で繰り返し、機動隊の指揮官車からも、デモ隊のアピールの声をかき消すほどの大音量で、不必要なアナウンスがこれも執拗に流されるなど、デモ隊のアピール(表現の自由)に対する妨害が繰り返されました。
 こうしたなかで、警備の居丈高な「指示」と両側から圧縮するような暴力を伴う規制(デモ妨害)に、たまりかねたひとりの参加者が、その過剰な警備に対して抗議したところ、不当にも、「公務執行妨害」というでっち上げにより、逮捕されました。抗議者は、逮捕の際に押し倒されてケガも負いました。
 警察による警備は明らかなダブルスタンダード(二重基準)でした。デモ隊に対する警察の行為は、表現の自由を否定する、違憲で違法なもので、それに対する抗議は当然の権利の行使です。
 私たちは、こうした警察によるデモへの妨害・弾圧を許すことができません。
警察による不当逮捕に対し怒りをもって抗議し、糾弾します。
 麹町署はいますぐ私たちの仲間を解放しろ!

2023年8月15日

警察の弾圧、右翼の挑発をはね返し力強くデモでアピール(8.15)

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