8・5~6山谷夏祭り

2023山谷夏祭り

再開発反対! 野宿者排除反対!
外国人労働者と共に

4年ぶりの開
催となった
 8月5日、6日の両日、南千住の玉姫公園において、山谷夏祭りが行われた。この間はコロナ禍で中断しており4年ぶりの開催となった。久しぶりということもあり、また、コロナ禍、温暖化の進行という中で、規模を縮小しての開催となった。労働者の高齢化が進んでいることもあり、炎天下での準備などをしなくても良いように、前日に出店などの準備をおこなった。
 テーマとして掲げたのが「再開発反対!野宿者排除反対!外国人労働者と共に闘おう!」
 祭りの前にはアルミ缶と屋台券との交換が行われた。物価の値上がりもあり、今年は屋台一品100円となったため、アルミ缶10個で100円券1枚、アルミ缶一人30個までと、お金がなくとも祭りが楽しめるようにと工夫した。

お坊さんによ
る仲間の追悼
 1日目の5日(土)はそうめんの炊き出しの後、「ひとさじの会」のお坊さんによる追悼から始まった。「ひとさじの会」は浅草周辺のお寺の若手のお坊さんを中心とした野宿者支援団体であり、夜回りの活動などを行っている。追悼では「星の家」のシスターも一緒に参加するなど「宗教・宗派に囚われずに亡くなった仲間を追悼するという姿勢で行われ、最後には「同志は倒れぬ」も歌われた。

久しぶりの祭
で盛り上がる
 炊き出しは2日目はカレーライス、ただし炎天下で肉体的な負担を軽減するため、カレーはレトルト。
 炊き出しの後はステージ、1日目はサックス奏者のswingМASAさんのジャズ演奏。2日目はジンタらムータ、リーダーの大熊亘さんは86年の映画「山谷(やま)やられたらやりかえせ」の音楽を担当している。今回はチンドンも加わり、オリジナル曲のほか東京音頭なども演奏し、生演奏での盆踊りで盛り上がった。
 屋台も例年よりは少なかったが、5〜6団体が焼き鳥などの出店を出し、協力してくれた。初めて屋台を出店してくれたのは埼玉にある大恩寺というお寺とその支援者、僧侶がベトナム人の女性で、コロナ禍で多くの外国人労働者が解雇され、帰国もままならなくなった時にベトナム人労働者の駆け込み寺として多くの人々を受け入れたところである。
 いつもは2組ずつのステージだが今回は1組づつで、祭りは短めであったが、久しぶりの祭りを力を合わせてやり抜いた。 (板)

4年ぶりの祭りに盛り上がる(8.6)

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