「沖縄、再び戦場へ(仮)」
三上知恵監督作品
8.24スピンオフ作品上映会
【東京】8月24日午後5時30半から、参議院議員会館で、「沖縄、再び戦場へ(仮)」スピンオフ作品上映会が主催:三上監督作品最新作スピンオフ上映実行委によって行われた。
沖縄の戦場化は
決して許さない
最初に上映の前に、福島みずほ社民党党首がこの映画上映について発言した。
「三上監督からはスピンオフ作品なので、作品が出来上がるときには、この中にあるものがそのまま使われるわけではない。単に上映するのではなく、トークショウをやるなど問題を共有してほしい、と言われている」。
「2011年12月24日、共同通信の石井さんがスクープを書いた。米軍が沖縄の島々を転戦しながら、訓練をする。それを見た沖縄の人々は沖縄がまた戦場になるとすさまじい危機感を持った。安保関連戦争法ができたとき、集団的自衛権の行使で、日本が攻められていないのに加担するのかを言われた時に、そんなことはありませんと安倍総理も言っていた。ところが、台湾有事は日本の有事だ、日米同盟の問題だと変えてしまい、4年間で43兆円の防衛予算確保法が通った」。
「もう一つ、国会で軍需産業強化法ができた。海外に武器輸出する企業に補助金でおカネを出す。経営的に困難な軍需産業を国有化できる。公立病院つぶしながら、なんで軍需産業の国有化なのか。軍需産業と斜陽産業の原発を生き延びさせることを止めていきたい。昨日、与党の合意で秘密裏に協議していて、殺傷能力の武器―次期、戦闘機ミサイルについて、共同研究をし第三国に輸出できることまで決めた」。
「南西諸島は本当に変わっている。万が一、台湾有事になった時、アメリカは戦場にならないだろう。中国もそんなにならないかもしれない。台湾、沖縄、南西諸島、日本本土はなる。こんなおかしな話はない。日本はまったく戦争の不向きな国だ。食料自給率38%、防衛立国、レアアースが入らなければどうしようもなくなる。原発が林立しているこの国で戦争はやれない。政府が戦争始めて、みんながひどいめに合うのが戦争だ。戦争しない決意、しない政治をいっしょにやりたい」。
映像が映し出す
「戦争」のリアル
2019年の宮古島自衛隊駐屯地保良地区の弾薬庫建設に反対する住民たちの行動から、映画は始まる。住宅地から200mしか離れていない所に弾薬庫が作られる。島民が牛歩踊り(クイチャー)で自衛隊車両を止める。2021年にはミサイルが運びこまれる。ダイ・インして搬入を阻止する。与那国島の16式機動戦闘車の走行、那覇市での避難訓練。日米共同訓練反対行動。先島諸島に自衛隊ミサイル基地がどんどんに作られて、戦争のリアルが映し出され、それに反対する島民たちの体を張った涙ぐましい行動が次々に映し出された。「戦争のリアル」がそこには始まっていた。何とかこの戦争体制を止めたいと強く思う映像であった。
麻生に答える
“戦いません”
上映主催者が「映画の正式な完成は来年の三月を予定している。無償でスピンオフ上映を始めたきっかけは来年の三月まで待っていたら、沖縄はどうなっているのだろうかという危機感、自分の映画が今まで全国で700カ所以上で上映されてきたので、この人たちにもう一回この映画の上映をやってもらって、考えてもらいたいという三上監督の思いからだ。9月までスピンオフ上映がやれる。地区で少人数でもやれる方は連絡してほしい。この映画の完成には膨大な費用がかかるのでカンパをよろしくお願いしたい」と話した。
そして、「麻生の戦う覚悟発言に対して、沖縄では戦わない覚悟を共有しなければならないということで、200人の緊急集会を8月13日に行った。三上さんは緊急集会を取材して、若い女性たちの言葉をひろっている。『私たち沖縄の人々に向けた言葉だと思う。戦う覚悟があるか、と聞かれたら、ありませんと言いたい。沖縄にいると分かってぞっとした。私たちはやらないよと表明しなければならない。ふざけるな、ウチナーは戦いません』。私は先月の末、この映像を観たときに心がざわざわして、こんなままでいいのかと思い今日の上映が決まった。みなさんも上映運動に参加してほしい」と訴えた。会場からは、横浜ノース・ドックの米軍部隊が東シナ海・南シナ海での米軍の対中国封じ込めの軍事作戦で、常時・柔軟・迅速に米軍・自衛隊の戦闘のための武器・弾薬・兵員を輸送するというものがあり、横浜から沖縄に武器が運ばれる。横浜も戦場になる可能性があり、共に反対していこうと、発言があった。(M)
三上監督作品最新作「沖縄、再び戦場へ(仮)」製作のための製作協力金カンパのお願い
◦製作協力金10000円以上、ご協力いただいた方(もしくは団体)は、映画ホームページおよび、映画エンドロールにお名前を掲載させていただきます。
振込先:郵便振替口座
00190―4―673027
加入者名:沖縄記録映画製作を応援する会
締め切り日:2023年11月末まで
沖縄記録映画製作を応援する会 事務局
Eメール:info(@)okinawakiroku.com/okinawakirokueiga(@)gmail.com
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