8.7辺野古実防衛省申し入れ行動
沖縄を再び戦場にさせない県民の会の結成
沖縄から山城博治さんが報告
【東京】8月7日午後6時半から、辺野古への基地建設を許さない実行委員会が月例の防衛省申し入れ行動を行った。
最初に辺野古実が辺野古埋め立てで問題になっている点を報告した。続いて、沖縄の山城博治さんが7月25日に、沖縄を再び戦場にさせない県民の会が結成されたことを以下のように報告した。
再びの戦場ノー
県民の会結成へ
辺野古問題では、土砂の仮置きが問題になっている。辺野古浅瀬側の埋立工事は終わる予定だ。県が埋立変更を承認しなければ工事はここで止まることになる。けれども防衛省は工事が承認されるまで本部からの岩石を出来上がった辺野古埋め立て地に仮置きをする。そういうことを言っている。承認申請に盛られたことなので、承認がない限りできないはずなのに、政府防衛局は強行しようとしている。県からの質問書に回答期限がつけられているので、どのような動きになるのか、大きな課題になっている。辺野古は新たな局面に入ろうとしている。防衛省の無謀な動きがあるなら断固として抗議をしていく。
もう一つ、沖縄の島々を戦場に巻き込む「台湾有事」と称する島々戦場化の動きについて。昨年の12月に発表した安保三文章による南西諸島の抑止力強化、それに基づく南西諸島有事というものを断固として許さない。その取り組みをやっている。7月25日に、沖縄を再び戦場にさせない県民の会の結成にこぎつけた。75団体が参加し、25の島ぐるみ会議に呼びかけをして、動き出そうとしている。ぜひ、この会に総結集して全県下で、戦場にするな、日本政府のやりたい放題は断固許さない、その決意と共に、沖縄の闘いを作っていきたい。9月24日日曜日に、会発足の決起集会を沖縄市民会館で開催の予定にしている。
立ち遅れている県民の側の体制をスタートさせ強化していきたい。台湾有事、日本有事論が先行して首長たちもその流れに沿って、シェルターを作れ、住民を避難させる、戦争を前提にした動きになっている。この会の結成をもって、シェルターよりも戦争を起こさせない、沖縄を再び戦場にさせない、台湾有事が沖縄有事にならない、そのことを政府は講じるべきであって、なぜ中国の国内問題に沖縄が介入し、沖縄が戦場にならなければならないのか、このさかさまな論理を私たちは天下国家に明らかにしていく。
11月23日勤労感謝の日に、戦争を許さない県民大会を開催することをすすめている。この日に全国から沖縄に結集し、全国の総決起をする。アメリカの楯になって戦場になることを断じて許さない。全国でも集会を行い、一挙に私たちのサイドで、戦争国家となることを止めていく。そのような反撃をする体制をスタートする歴史的な日にしたい。私はこの会の事務局長になった。全国オルグに出て、全国での体制を作っていきたい。
米軍と自衛隊の
約束破りに抗議
うちなんちゅの怒りとともに!三多摩市民の会が、すべてのオスプレイの飛行・訓練の中止を求めた。
要請書の中で、次のように訴えている。
7月7日、防衛省は、日米両政府が、米海兵隊のオスプレイの飛行訓練で、最低高度を200フィート(60メートル)まで下げることを合意したと発表した。6月7日の日米合同委員会で合意し、7月10日から有効となった、と。
6月8日のカリフォルニアでの墜落も、60mという低空飛行中だったと報じられている。
日本の航空法の規定では下限150m。しかし、すでに横田でも沖縄でも、なし崩し的に低空飛行で、航空法が破られていたのでは? 今回の日米合意でそれにお墨付きを与えたのでは? という疑念・不信の念をぬぐえない。
日本の航空法を、米軍が厳守するようにきつく申し渡してください。
米軍ばかりか自衛隊も、なし崩し的に市民との約束を守らないことに、地元から不信の声が挙がっている。木更津に暫定配備の陸自オスプレイが立川に飛来・訓練する、という際、場周経路以外での回転翼モードや転換モードでは飛ばないという約束が早くも2回目、3回目の飛来時に破られた。日野市の上空で、すでに回転翼モードや転換モードで飛んだことが、複数の地点で目撃・確認されている。この問題を、立川基地周辺8市連絡会を通じて指摘したことに対し、北関東防衛局は「計器飛行訓練であり、最も安全なタイミングで転換した」と回答してきた。これは、最初の約束のなし崩し的に拡大ではないですか。
ゴマカシ、なし崩しの拡大解釈が常態化している。最低高度60m問題も、高層ビル、高架線、原発、市街地は飛ばない、山岳地だけ、という約束が守られる保証は全くないと感じている。(要請書の部分)
琉球遺骨返還請求訴訟についての報告があった。
「7月5日、大阪高裁で琉球遺骨返還請求訴訟の第4回目口頭弁論があり、原告の一人の金城実さんが陳述した。遺骨返還に応じない京都大学は代理人を出すだけで、当事者の京都大学が法廷に一切出てこない不誠実な対応を取り続けている。遺骨を入れる骨壺のことを沖縄ではピーダと言う。大切に遺骨を保管しているが、京大で遺骨を保管している所には骨壺がない。 遺骨が粗末に扱われていることを金城さんは弾劾した」。
「ウクライナ問題を奇禍として、日本政府は台湾有事を煽り、辺野古新基地建設や陸自ミサイル基地・部隊の配備を強行していることについて、沖縄戦を体験している琉球人の心情、再び沖縄が戦場にされるのかという深刻な思いをぜひ受け止めてほしい、と陳述を締めくくった。8月23日に結審する。ぜひ関心を持ってほしい」。
引き続き8・15靖国行動などから発言があった。次回は9月4日午後6時半から、防衛省前。 (M)
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