辺野古に基地を作らせない
辺野古ブルー
9.2 新宿駅南口スタンディング
【東京】9月2日午前11時から、「辺野古に基地を作らせない」新宿駅南口スタンディングが沖縄反戦地主会・関東ブロックの呼びかけで行われ、夏日が続く厳しい天候にもかかわらず66人が参加した。日本語と英語バージョンのチラシも作られ、道行く人々に配った。どちらも取りがよく、「がんばろう」と大声で唱和する人もいた。小さな子ども三人がエイサー踊りに参加してくれるなど、発言ばかりでなく見ても沖縄の取り組みが分かり共感が持てたものとなった。
自衛隊も必死
の基地づくり
二人の発言を紹介する。
「去年から今年にかけても、米軍の基地だけではなく、自衛隊が新しい電子部隊、ミサイル部隊など攻撃をするための、戦争をするための基地作りをいま必死になってやっている。米軍と共同して訓練を行いながら、沖縄の島々が戦場になった場合に、自衛隊員が負傷した場合に輸血をする。陸上自衛隊員のO型の血液を採取して、米軍と共用して血液製剤を保存する。そして、武器を自ら日本国内で作り、輸出をしたり、戦争をするためのすべての状態をいま、必死になって作っている」。
「今やるべきことは、この状態を知ってもらい、沖縄の島々を決して再び戦場にしてはいけない。今沖縄島では思想信条を超えて、島を再び戦場にさせないという取り組みが必死の努力で、市民の方々が集会を開いたり、呼びかけをしたり、若者と手をつないで、大きな流れになっている。私たちの足元から戦争をするためのものがせまっている。玉城デニー知事が二年前に出した、辺野古基地建設のための大浦湾工事を不承認とした判断を支持し、戦争にさせないためのスタンディングだ」。
虐殺の歴史を
忘れないぞ!
昨日9月1日は関東大震災から百年目にあたり、当時の朝鮮人や中国人、そしてマイノリティが自警団や警察・軍により虐殺された。このことを決して忘れないとして様々な行動が行われた。こうした行動に参加している仲間より訴えがあった。
「昨日、関東大震災が起こって百年目だ。1923年9月1日から一週から一カ月とか、未曽有の震災から生き残ったにも関わらず、日本の自警団また軍や警察によって、六千人とも言われる朝鮮人、中国人、多くの被差別マイノリティが虐殺された。多くの場所で、虐殺の歴史を忘れない、歴史の歪曲・塗り替えさせない、共に生きていくという気持ちで抗議行動が行われている。植民地支配で生きるために日本に渡ってきた多くの朝鮮人の人たち、成人男性だけでなく、女性や子どもまで犠牲にされている。選別をして日本人でない者として琉球人や被差別部落、吃音などの言語障害、なかには聴覚障害の人も殺されているという話が出ている。軍などから勝手に決められて、勝手に殺されてしまう。そういうことが百年前に起きた」。
「とても危機感があるのは反日というような言葉で、日本政府のやり方を批判したり、沖縄の基地の問題なんかを批判したりしたら、あいつらは日本人ではない、反日だから排除してもいいんだという敵として認定するようなそういった風潮が強くなっている。こういったことが百年前の虐殺につながった。そういう社会にこの国をしたくない。だから差別に反対している。戦争という人災に反対し、戦争のための基地・米軍基地、自衛隊のミサイル基地・琉球弧を盾にするやり方をやめて、まず人の声を聞く国になってほしい」。(М)
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