「軍事的衝突」に踏み込む岸田政権の危険な動向

9.19総がかり行動実行委

 【東京】9月19日、「戦争させない・憲法9条を壊すな!総がかり行動実行委」と「9条改憲NO全国市民アクション」は、国会前で月例の19日行動を午後6時半から行った。月々の焦点的課題を盛り込んだこの日の行動の正式名称は「憲法違反の安保法制の強行8年『軍拡・増税反対!辺野古新基地建設反対!南西諸島のミサイル配備反対!殺傷武器輸出反対!改憲発議反対!マイナーカード強制反対 暮らしを守れ!9・19議員会館前行動』。
 あらためて岸田政権の下で大軍拡が推し進められ、中国の南西諸島への軍事攻撃・戦争というシナリオが喧伝される中での、そしてまた朝鮮半島での南北軍事衝突の危機が煽られる中での「戦争国家づくり・憲法9条改悪」という危機感が煽り立てられているわけだが、南西諸島を焦点として、かりに「本気で戦争に踏み込む意図」がなかったとしても軍事的衝突の力学が引き起こされるという危険な力学がエスカレートしていく可能性が作り出されていることを過小評価してはならないだろう。

9条壊すな

 主催者あいさつは「総がかり行動」実行委の菱山南帆子さんが行った。菱山さんは安保法制=「戦争法案」が8年前に成立してから、毎月の19日行動を積み重ね、「9条壊すな」の世論を、時々の政治状況の中であらためて確認していく作業を継続してきたことが改憲の政治勢力にとって脅威になっている」と強調した。
 安保法制違憲訴訟全国ネット事務局長の杉浦ひとみさんは「欧米中心の政治の様相が変化している」と強調し、米国中心の政治のあり方では世界の現状に追いつけない、と訴えた。「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連語」の福山真劫さんも憲法9条改悪に向かう自公・維新の政治を批判した。さらに「安保関連法に反対するママの会」の長尾詩子さんも「悪政に怒りを、私たちは『あきらめる』ことなどできない、と強調した。
 さらに立憲民主党、共産党、社民党の各議員からの発言に加えて参院会派「沖縄の風」からのメッセージが紹介された。
 岸田内閣の大軍拡政治の中で、憲法9条改悪・人権破壊の流れが加速している。あきらめず、改憲政治をひっくり返す野党と労働者・学生・市民の闘いを!
(K)

国会前には9条壊すな!の声が(9.19)

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